「……あれが、共鳴……？」 ページ24
異常に真剣な様子のコムイさんについていき、たどり着いた場所はヘブラスカがいるあの場所だった。
来る途中でカイトは、リナリーちゃんに預けてきた。
少し怯えた様子だったけど、リナリーちゃんにならすぐに懐くだろう。
そう思いながら、私は震える足に叱咤してエレベーターに乗り込む。
後ろには何故かブックマンさんとラビもついてきていた。
「……何か、あったんですか？」
「……まぁ、とりあえず見てくれれば分かるよ」
曖昧にはぐらかすコムイさんに嫌な予感しかしない。
少し離れたところにいるリーバーさんに視線を送っても、ずっと俯いたまま私に気付かない。
……何があったんだろう。
私がヘブラスカのもとへ召喚される理由だなんて、イノセンスしか思いつかないけれど。
もやもやと嫌な考えしか頭に浮かばない。
イノセンスに何かあったのだろうか？
壊れることはないと思うけれど……何か、異変が起きたのだろうか。
やがて、エレベーターは最下層……ヘブラスカのもとへ、たどり着いた。
＜……A＞
「あ……えっと、久し、ぶり？」
なんて挨拶すればいいか分からなくて、思わず疑問形になる。
でもなんとなく気まずさが残っていて、私はどうしようもなく居心地が悪かった。
＜単刀直入に……言うぞ。 お前の……イノセンスが＞
まるでわざと焦らすように、間が空く。
ごくりと生唾を飲み、ヘブラスカを見上げた。
前見た時と少しも変わらない、少しの表情も写さないあの顔だ。
＜お前のイノセンスが、共鳴した＞
「……共鳴？」
言われても全然意味が分からない。
いや、共鳴という言葉の意味は分かるのだけれど、イノセンスが共鳴することなんて聞いたことがない。
先を促せば、コムイさんが一歩先に出て私に説明してくれた。
「……午前、10時08分。 この時間帯、Aちゃんは何してた？」
まるで尋問するような口ぶりだ。
とはいえいきなりそんなことを聞かれても困る。
汽車の中で時間を気にする余裕もなかったのだ。特にあの状況下では。
助けを求めるように振り返れば、ラビが立っていた。
小さく息をつき、ラビが代わりに答える。
「その時間帯は、ちょうどブローカーを仕留めてたところさ」
「……あ、」
そう言われて思い出した。
あの時、自分の異様な血の昂ぶり。
まるで全身の血が騒いでいるような異常な感覚を、覚えていたんだ。
そして私はそれがなんとなく、スノーレディーだと気づいていた。
「……あれが、共鳴……？」
「イノセンスがなければ、私は生きてはいけないんです」→←「ついてきて」
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∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@玉ねぎ@オニマス(プロフ) - mo-taさん» 面白いですかありがとうございます！もう4冊目なのでなんでこんな長引いてるんだよ！と茶舞台ひっくり返したい思いです！ (2014年9月6日 12時) (
レス) id: d6bef4f0e5 (このIDを非表示/違反報告)
mo-ta - どうも！mo-taです。この作品すごく面白いと思います！！更新楽しみにしてます！ (2014年8月23日 6時) (レス) id: 58b0bd4753 (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@玉ねぎ@オニマス(プロフ) - 銀来さん» お久しぶりです！またコメくださって本当に嬉しいです！クロちゃん格好良くしたいっていうかどんなキャラも格好良くしたい（ (2014年8月11日 19時) (レス) id: d4f6060cfe (このIDを非表示/違反報告)
銀来(プロフ) - お久しぶり(？)です！ク、クロちゃんが．．．クロちゃんがカッコ良く見えましたΣ(ﾟдﾟlll) (2014年8月11日 8時) (レス) id: 578c57ad6f (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@玉ねぎ@オニマス(プロフ) - 銀来さん» 大好きだなんて嬉しい言葉をありがとうございます。他の作品も御閲覧していただいてるなんて頭が上がりません…！ありがとうございます、頑張らせていただきますッ (2014年8月7日 15時) (レス) id: d4f6060cfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年5月18日 18時
