「……同じ、だよねぇ」 ページ50
「で結局今回の依頼ってさぁ」
「なんさ？」
「へっひょふいほへうふははふへいひへふはへはははひうへほ？」
「おっとそれは何語だ？」
ガーリックパンを口いっぱいに入れてもごもごすればラビから華麗なツッコミが入る。
流石ラビ、そのツッコミを待ってた。
まるでリスのようにパンパンに膨らんでいる頬袋を両手で隠しながら、筋肉を精一杯に使い咀嚼する。
ごくりと最後の一口を飲み込み、舌で口内を舐め上げ掃除する。
最後にテーブル上のアップルジュースを口に含んで、完璧に口内を綺麗にした。
「結局イノセンスが関係してるわけじゃないんでしょ？」
「今お前二秒未満で口ン中の食べ物片付けたさ……？」
まるでどこぞの王子のようにガーリックパンすらフォークナイフで上品に食うラビは、青ざめた顔でこちらを見ている。
流石にガーリックパンをそんな食べ方するとは流石ラビ。
でもこれは思いっきりかぶりつく方がおいしいと思うよ。
「そうと決まったわけじゃねーぞ。 なんでそう思うんだ？」
「はっへひふほほはあいほひはふははひへふは」
「喋ってから食うか食ってから喋るかどっちかにしろ」
おっとラビの額に青筋が浮かんでいる。これはキレる寸前だ。
心痛むが、食べるのは喋り終えてからにしよう…最後の一切れのガーリックパンだったのに。
「だっていつもの場合と違うじゃないですか」
「なんで敬語さ」
「なんとなく」
ラビは私の言葉に小さく首を傾げて、テーブルの上にあるコーヒーのスプーンをくるくる回す。
この人コーヒーを砂糖ちょっと、ミルクたっぷりで飲んでる。
そんな砂糖ちょっとじゃ足りないよ。苦くて私なら死んじゃうよ。
「どう違うんだ？結構パターンとか、俺らが前に行ったのと同じだろ？奇怪現象が起きてるから調査するって感じの……」
「いやだって……」
次のディッシュがテーブルに運ばれてくる。
自家製マヨネーズの酸っぱい匂いを纏ったサラダだ。
色とりどりの野菜に目を奪われる。
私の口が止まった。
ラビは首を傾げながらサラダをフォークでつつき出す。
「……あれ？」
「ん？」
「……同じ、だよねぇ」
うん、同じだ……と自分に言い聞かせるように繰り返す。
そして今一度首を捻る。
「なんで今までのと違うって思ったんだっけ？」
「なんだそれ。 記憶喪失か？」
「そんな馬鹿な……。 可笑しいなぁ、ボケたかな？」
「ボケるのはジジィだけでいいさ」
ラビの冗談に私は苦笑交じりに笑う。
どうしても思い出せないまま。
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∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - ログ@エネさん» ちょっｗ興奮しすぎじゃき（ 読んでくれてありがとう！少しずつ二人の仲を近づけていきたい！…です（ (2014年5月17日 19時) (
レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
ログ@エネ(プロフ) - おおおおお？ついに？ついに？ラビへの思いに気づくか？ (2014年5月17日 0時) (レス) id: 4873300096 (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 夏みかんさん» そんな嬉しいこと言わないでください…マジで感激で泣いちゃいますよ>< 本当にありがとうございます！いつも閲覧頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもどうかよろしくお願いします！ (2014年5月12日 17時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 素晴らしいです。あぁ、めっちゃ好きです！更新頑張って下さい。 (2014年5月12日 15時) (レス) id: 6748ba7e6c (このIDを非表示/違反報告)
∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@元うにゃ(プロフ) - 羽さん» 楽しませることができて光栄です！更新、頑張らせていただきますね＾＾ (2014年5月3日 23時) (レス) id: c31f9c6564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年1月12日 15時
