第…90話 ページ44
『ただいま大王様ー!』
「あ、おかえりAちゃん」
『えっと…はい!お土産です!』
「…これは」
『閻魔大王ストラップ。売ってたんで買いました』
「なんで!!」
『あははっ、冗談です。でも私もいらないんであげますよ、本当はこれを』
そう言い私は鞄からあのランドの絵柄が書いてあるクッキーを渡す
「最初から出してよ…ありがとう」
『鬼灯は?』
「鬼灯君は…まだ寝てるかな。今日休みなんだ」
『え、もう昼13時なんですけど』
「徹夜しちゃったらしいんだよ…」
『あーあ…まぁ13時だしもう起こしてもいいですよね』
「まぁいいと思うけど、気をつけてね…?」
『…やっぱ起こされると不機嫌になるタイプ?』
「うん…でも爆睡型だから中々起きないと思うよ」
『大王、戻らなかったら骨拾っといてくださいね。いってきます』
「拾っとくね…いってらっしゃい」
・
・
ガチャ
ギー…
『…こ、怖い。寝てるのに来るなオーラ出してる…』
抜き足差し足で音を鳴らさないよう鬼灯の部屋の中へと入りベッドの方に近づく
うわぁ…ぐっすり寝てる…
『ん?…まてよ』
私は昨日のことを思い出し携帯を取りだす
『…やっぱり。メールの返信夜中の3時に来てるじゃん。もしかしてこの時間まで?』
「んん…」
『っ!?』
あ…あぁ、起きたかと思った…ただ声が出ただけか…
『…あ、寝癖すごい…』
起こさないよう軽く髪を撫でる
『うわムカつくぐらいサラサラ』
「あ…?」
『ひぃっ!?』
ビクッと肩が跳ね上がり両手を上にあげる
鬼灯はうっすらと目を開け私をギロッと睨む
顔を青ざめながら引きつった笑顔で固まる
「…ん…」
暫く私を見ると再び目を瞑り眠った
『あ…あぁ…驚かさないでよ…』
「…さ、…ん…」
『っ…』
これって前に少女漫画で見た展開と同じだぞ…ここで好きな人の名前を言うんだっけ。よし、鬼灯の好きなやつ暴いてやる…
「ん…」
さぁ…誰だ
「硫酸を飲まそう…」
『いや言わんのかいっ!!あっ…』
思わずツッコミを入れてしまい急いで口元を塞ぐ
「…」
…良かった、起きなかった
てか硫酸飲ますってなに…?
まぁいいや…起こすの悪いし戻ろう
そう思い鬼灯に背を向けて部屋を出ようとすると__
ガシッ!!
『へあっ!?!?』
__
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くら(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» わわっ、ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです(*´-`) (2018年4月9日 21時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しませて頂いてます(^^)これからも頑張って下さい! (2018年4月9日 20時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2018年4月8日 23時