第…86話 ページ40
『ほーずきーー!!』
五官庁にいる間は冷静を装っていた。子供だと思われないように。閻魔庁へ戻るとその喜びが爆発しつい法廷で叫んでしまった
法廷に戻ると鬼灯は何かの書類を真剣に見ていた。しかし私はそれを気にせずに鬼灯に飛びついた
「どうしたんですか、そんな嬉しそうにして」
『ねぇねぇねぇ!!あのね!えっとね!!』
「Aさん一回深呼吸しましょう。はい吸って、はいて」
『ふぅ…さっき五官庁に行ったら篁さんに禊萩さんがいたの』
「篁さんと禊萩さんが?というか禊萩さんとは初めてですよね?」
『うん、自己紹介したよ。んでね三人で今度あのランドに視察に行くんだって、それに私もどうかって篁さんが誘ってくれたの!!』
「Aさん行きたがってましたもんねぇ」
『行きたい!!めっちゃ行きたいの!!その日仕事ないしさ!!いい?いいよね!!鬼灯!』
目をキラキラさせ鬼灯の腕を掴み揺らす
「そんな揺らさないでください、いいですよ。ですがいくつか約束をしてください」
『約束?』
「はい。一つは篁さん達に迷惑をかけない、二つ目は迷子にならない、三つ目は誰に声をかけられてもついていかない。いいですね?」
これはよくお母さんが子供に言い聞かせてる言葉では?
『お母さん…わかった、約束する!!』
「いい返事です、守れたら撫でて差し上げますよ」
『何で鬼灯そんな私を娘みたいな扱いをするんだ、しなくていいよ。よっしゃー篁さんに連絡しなきゃ!!あっ、ありがとう鬼灯ー!!良いお土産買ってくるね!!』
ルンルン気分で自分の部屋へと戻る
「…はぁ、暫くは会えなくなってしまうんですね」
Aの背中を見つめボソリと鬼灯が小さく呟いた
「…しかし…いつかこれが頻繁になるかもしれない…」
はぁ、とため息をはき再び書類に目を戻した
「なんかAちゃんがすごいルンルン気分で廊下歩いてたけどどーかしたの?」
「今度樒さんと禊萩さんと篁さんとあのランドへ行くそうですよ」
「へぇ、いいなぁ…ワシも行きたい。ねぇ今度一緒に行かない?」
「仕事を片付けられないくせに何を言ってるんですか。はい、早くこの書類の確認お願いします」
「…鬼灯君何か機嫌悪くない…?」
「いいから早く!!!」
「はっはい!」
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くら(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» わわっ、ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです(*´-`) (2018年4月9日 21時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しませて頂いてます(^^)これからも頑張って下さい! (2018年4月9日 20時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2018年4月8日 23時