第…82話 ページ36
「巫蠱というのは､虫等の小動物を閉じ込めて競争させ一番強い者を作り魔として使う呪法です」
『なるほど､強い者が生き残るんだな』
「逆に言うと一ヶ所に動物をたくさん押し込めておくと毒を招くということです｡古来中国では後宮､日本では大奥等女性を
『え､女性を?』
「ええ｡トップをめぐる争いに密閉空間｡この構図は巫蠱そのものです｡その毒は国を預けることもあったと思います」
『へぇ…今じゃ考えられないな｡そんなことしてたんだ』
「ヘタにたくさんの女性を飼い殺しにしていると毒が回るのではないかと私は思うのです｡現にあの神獣は巫蠱でチュンさんという
『白澤には一人くらい必要だと思うけどね､チュンちゃんみたいな女性』
「一人と言わず百人くらい必要です､それで懲りてくれればこの世は幸せになります」
『タオ太郎くん…苦労してるね』
ポン､と肩を叩き頑張れと応援をする
「では､外へ出ましょう」
『うん』
私達はこの部屋を出て暫くすると壺の中から白い何かが出てくる
『うわぁ…すげぇ』
「いけー」
「…その上己の教えた術を応用されて返されるという」
「あの蠱毒嫌だなあ…」
『おー…』
「戻りましょうか」
『うん』
「私は帰るね」
『じゃあねチュンちゃん､またね〜』
「バイバーイ」
チュンちゃんに手を振り見送る
「…俺は暫く閻魔庁にいていいですか､今戻りたくないです」
『その方がいい』
「構いませんよ､では戻りましょう」
「Aさんて段々慣れてきましたね､今の生活に」
『うん､今じゃ色々やってるよ｡また天国手伝って欲しかったら言ってよ』
「ええっ､いいんですか?」
『もちろ』
「ダメです」
『鬼灯…』
「あはは…まぁでも芝刈とかは頼みたい時ありますよ」
『芝刈ならいいでしょ?』
「……まぁ､それなら」
『よし､頼んでほしい時言ってね』
「はい､お願いします｡…鬼灯さんってもうAさんの保護者になってますね」
『ほんとこのお母さんうるさいんだよ』
「そのようなことを言うのなら頭グリグリの刑ですよ」
『やめて潰れる｡そうだ鬼灯､現世いつ行くの!!』
「あぁ…そうですね｡近々行きましょうか?」
『あの､水族館?行きたい!!』
「いいですよ､行きましょうか」
「…親子､というか…恋人にも見える」
桃太郎は二人に聞こえないようボソリと呟いた
__
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くら(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» わわっ､ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです(*´-`) (2018年4月9日 21時) (
レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しませて頂いてます(＾＾)これからも頑張って下さい！ (2018年4月9日 20時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くら
| 作成日時：2018年4月8日 23時
