第…72話 ページ26
「おともだちになってよね オッレィ!!」
「面白い歌ですね」
『すごい歌詞』
「アレッ!?知らないですか!?」
『初めて聞いた』
「母ちゃんがよく歌ってたからメジャーだと思ってた…」
「母ちゃんって急に変な持ち歌歌い出すよな」
「そういうものですか」
「お母さんあるあるです。アレ?わからない?」
「いや、お母さんのイメージはわかりますよ。しかし私は自分の母親の記憶がありません。実家がある、という感覚も根本的にはわかってないです」
「あっ…」
「ああ別に気は遣わないでください。正直、元からいないと何とも思いません。Aさんは覚えていますか?」
『薄々ね、でも私親に恨みしかない。ぶっ飛ばしたいんだけどもう転生したんだよね』
「ここ来てからずっと会えなかったんですか?」
『いや〜会えたっていうか見かけたけど、その時鬼灯に謝りたいしか考えてなくて親のことはどうでもよかった。めっちゃ後悔してる』
「Aちゃんに恨まれたら鬼灯様以上に怖そう」
『アハハソンナ』
「棒読み…まぁでも家族ってのはいいもんですよ」
『へえ、私家族にいい印象ないからドラマも何も見ないんだよね。どんな感じなのか全然想像出来ない』
「くつろげるよなぁ」
「…鬼灯様とAちゃん今度の土日うちに遊びに来ませんか!!」
「え?」
「きっと母ちゃん喜ぶし!」
「それいいな!俺も最近帰ってないし」
『二人って実家近かったりするの?』
「うん!近いよ!!」
『私は行けるよ、鬼灯は?』
「土日は仕事が…」
「行ってきなよ、休日出勤はよくないよ」
「いえ、貴方さえポンコツでなければ休日出勤はないです。まぁでもいいなら行きます。大王、すみませんが土日出勤"しろ"」
「うん、行ってら……しろ!?」
『ホントに上司か』
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__
土曜日
「もう少しで着くよー」
『…』
「…」
カシャッ
「鬼灯様っ!?」
「Aちゃんの寝顔撮った…」
「…たまに我儘を言うのでこれを使います」
『んあ…何だ…?』
「着きますよ」
『あぁ、寝ちゃってたか』
「…これ言わない方がいいかな」
「だな…」
『どうかした?二人とも』
「えぇっ!?なんでもないですよ!!」
『ん??まぁそれならいいけど』
「はい…」
『ほら、鬼灯も携帯見てないで早く降りる準備!』
「…よっぽど楽しみなんですね」
もう一度画面を見ると暫く眺めて閉じる
『何見てんの?』
「いえ、着きましたよ。降りましょう」
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くら(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» わわっ、ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです(*´-`) (2018年4月9日 21時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しませて頂いてます(^^)これからも頑張って下さい! (2018年4月9日 20時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2018年4月8日 23時