第…49話 ページ3
『…部屋にも法廷にもいない』
鬼灯どこだよッッ!!
これ昼までに私に渡してください､と言われたのに!!
もうすぐで昼になる…
『あ､烏頭!蓬!!』
「あ?なんだ､Aか」
『鬼灯知らない?』
「鬼灯なら今資料室にいるけど」
『まじか､ありがとう!!』
行き違いにならぬよう急いで資料室へと向かう
『はぁっ､はぁ､鬼灯!!』
「おや､Aさん」
『ずっと探したぞ!!はぁ…はいこれ｡朝に言われたやつ』
「あぁ､ありがとうございます」
鬼灯は私から1枚の紙を受け取り折りたたんで着物の中へとしまう
「ねぇAちゃん!これから五道転輪王の所行くんだけど行く?」
『え?ホント?行きましょう』
「Aさん即答…」
「では行きましょうか」
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「五道転輪王の第一補佐官は僵尸の女性です」
「エンジェル朱色のモデルか〜」
「モデルと言っても彼女は決してエンジェルではありませんよ」
「でも会ってみたい」
「俺十王の晩餐でちょこっと見たけど確かに可愛かったかも」
「少し見学したらすぐ帰りますよ」
鬼灯の後ろを歩いていたので前が見えない
突然前から大きな音がして下を見ると鬼灯の足元には横になった亡者
『…え』
「っ!よけてーー!!」
『えっ!?ぅぐぁっ!?!?』
鬼灯の後ろにいたため一緒にぶっ飛ばされた
その時壁にぶつかる前に鬼灯は自分を後ろにしようと腕を引っ張り私を前にしてギュッと抱きしめる
『んぐ…いってて…』
「…大丈夫ですか」
『大丈夫…ありが…鬼灯顔に石乗ってるよ』
ゆっくり起き上がると鬼灯の顔面には崩れた壁の破片が乗っていた
「Aちゃん大丈夫?」
茄子が心配そうに私を見る
『鬼灯のおかげで怪我なく済んだ』
「…僵尸は男だろうが女だろうがそんなのは関係ありません､こういうものなんです｡暴れると敵わないのであまりかかわりたくないんです」
「バトル漫画の1回死んでから蘇るとパワーアップする法則は昔からなんだな」
「そのかわり上手く歯止めが利くかは術者の力量によります」
鬼灯の上に跨ったまま話を聞く
…退かないと
私は立ち上がり服の汚れを取ってチュンちゃんの傍へと寄る
「彼女はデスクワークをほとんどしません｡というか彼女はそういう細かい計算処理なんかはできない。彼女の仕事は主に逃げた亡者を捕まえることです」
『きっと鬼灯の方に飛んできた亡者は逃げ出したんだよね』
コクリとチュンちゃんは頷いた
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くら(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» わわっ､ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです(*´-`) (2018年4月9日 21時) (
レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しませて頂いてます(＾＾)これからも頑張って下さい！ (2018年4月9日 20時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くら
| 作成日時：2018年4月8日 23時
