第…61話 ページ15
『はぁ…何であんな誘われるんだ』
早歩きで会社を出る
「…Aさん!!」
『っ…鬼灯?どうかした?』
鬼灯が走ってこちらに向かってくる
「はぁ、それは私のセリフです。どうして先に帰ってしまったんですか」
『…いや…その』
「笹川さん、ですか?」
『うん…断る理由が思いつかなかったから今日は用事あるって言って無理やり出てきた』
「困りましたねぇ…Aさん、会社で絶対一人になってはいけませんよ」
『そうする』
「では帰りましょうか」
『うん』
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さて、今日で7日目。あと3日頑張れば終わり
あの日から何故か笹川さんからの誘いは無くなった
「最近、無いそうですね」
『ん?あぁ、無いんだよね。なんでかわからないけど』
今はお昼休憩、外で食べている
『あ、そうそう。あの笹川さん会社で結構人気あるみたいでさ、女の人何人かに付き合ってるんですかって怖い顔で言われたさ』
「怖いですね」
『あと鬼灯。加々知さんと付き合ってるんですか?ともよく言われる。怖い顔で』
「私ですか?」
『ほら、一緒に帰って昼も食べてるから』
「なるほど…まぁ私達が付き合ってると勘違いしてる人は会社に何人かいるでしょうね」
『これがほんと面倒…違うと言っても嘘って言われて。疲れた……あ、鬼灯海老フライ一つ欲しい』
「Aさんってホント食いしん坊キャラですね」
『え?』
「いえ。はい、どうぞ」
鬼灯は海老フライ一本を私の皿に置いてくれる
『ありがとうー』
「あ、Aさん今日の帰り遅くなるんでしたっけ?」
『んぁ?んー…あ、そうだ…。計算ミスっちゃって夜残ってやるんだった。でもさ、そのミスなんか変なんだよな。私ちゃんと書いたはずなのに』
「…中々ミスりませんよね、Aさん」
『最近疲れてるからな…。とりあえず今日鬼灯は先に帰っていいよ』
「一人で残るおつもりですか?」
『え?うん』
「いけませんよ。笹川さんが…」
『大丈夫だよ、最近近寄っても来ないし。あの人は鬼灯と同じ時間で帰るから夜にはもういないし』
「…しかし、心配です」
『でも鬼灯戻って仕事しないとダメじゃん、薬だって私待ってたらきれちゃうかもしれないよ?』
「それもそうですが…」
『だから、ね?大丈夫だよ』
「…わかりました。もし何かあれば全力で逃げて警察に通報ですよ」
『わかった』
「では…仕事へ戻りましょう。ここは私が奢ります」
『やったいありがとう!!』
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くら(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» わわっ、ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです(*´-`) (2018年4月9日 21時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しませて頂いてます(^^)これからも頑張って下さい! (2018年4月9日 20時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2018年4月8日 23時