第…60話 ページ14
怪我もすっかり治り今日から現世へ
『うわぁ…すごい、今ってこうなってんの』
これから会社へ行くため私と鬼灯はスーツというものを着ている
「Aさん、こちらですよ」
鬼灯はホモサピエンス擬態薬というものを飲んで尖った耳や角は無く見た目は普通の人だ
『やっぱ鬼灯の姿見慣れないな』
「私はここでは加々知ですよ」
『私はいつも通りの名前でいいんだよね』
「はい。…では行きましょうか」
「ちょっといい?」
『はい…?』
軽い自己紹介を済ませ席につくと後ろから若い男性が声をかけてくる、見た目は中々のイケメンだ
「僕は笹川涼太」
『あ…どうも』
「仲良く出来たらいいな、よろしくね?A"ちゃん"」
にこりと笑い自分の席へと戻っていく笹川さん
…この人馴れ馴れしい。いきなりちゃん?
いや別にいいけど
さてと…仕事だ
「…要注意人物ですね」
鬼灯はボソリと呟き再び自分の仕事へ戻る
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5日後__
『あー…つっかれた。やっと終わりだ…早く帰』
「Aちゃんっ」
あれから毎日お昼や帰りになると必ず声をかけてくる
一緒にお昼行こうだのこれから飲みに行こうだの…
毎回断っているがグイグイ来る
『…笹川さん、お疲れ様です』
「僕のことは涼太でいいって。ねね、一緒に飲みに行こ?」
『あぁ…えっと、今日は…あ、先に加々知君と約束してるので』
「え、あの人と?じゃあその人も一緒でいいから飲みに行こ!」
…くっそどうしよう…
鬼灯は今から地獄へ戻って仕事だ
そろそろ断る理由が思いつかなくなってきた
『…いや、ごめんなさい!!用事があるので失礼します!!』
「あっAちゃん!」
無理矢理話を終わらせ鞄を持って逃げる
「……チッ」
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くら(プロフ) - 葡萄シャーベットさん» わわっ、ありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです(*´-`) (2018年4月9日 21時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しませて頂いてます(^^)これからも頑張って下さい! (2018年4月9日 20時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2018年4月8日 23時