色々逆なカップル [ 躑躅森盧笙 ]

じゅうっ ページ10

『次あっち!!あっち行こ!!』





Aは笑顔で行きたい方向に指をさす


いや…正直その姿が可愛すぎてニヤけそう




『盧笙?』


「あぁ…いや､なんでも｡あっちな」


『…』


「な､なんや…そんなジッと見て」


『今日ずっとボーッとしてるから｡…嫌だった?私と出かけるの…』




え…ちょ､え??

こいつこんな表情もできるんか??めっちゃしゅんとしておやつ取り上げられたわんこみたいになっとるあっっかん可愛いわぁ




「い…い､や…な､うん…ボーッとするのは別にAと出かけるのが嫌とかやなくて…」


『じゃあなんなん?もしかして好きな人いるからとか?』


「…ちょっと寝不足なだけやから､ほらあっちやろ?行こ」





やっぱり､俺のことは男として見てくれるわけないよな

告白をして断られた時､もしアイツが俺から離れたらどうしよう｡そんなことも考えてしまい中々言えない





…でも俺は決心した､結果がどうなれ俺は絶対気持ちを伝える









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__________

数時間後 · ·



「次は…って､もう外暗いな」


『だね〜動物園と買い物したし満足｡そろそろ帰ろ』


「えっあ!!」


『ん?なに?』


「よ､寄り道せーへん?」


『……え』


「なっなんやその反応…ダメか?」


『いやいいけどまさか盧笙がそんなこと言うなんてあっまさか寄り道ってホテ』


「ちゃうわボケ!!!!」


『んな本気で怒んなくても…』


「たく…ええから､こっち」


『はぁ…全く､言いたいことあるなら今言えばいいのに』


「別にええやろ俺のかっ…て??は???」


『なに?』


「なっなんでわかるんやそんなこと」


『いや､わかるでしょ｡反応見てたら､なんか人気のないとこ行こうとしてるし』




う…うっそ…バレた?え?告る前からバレるとかありか??

えぇ…





『学校でなんかあったの?あっ告られたとか??告白されたんか!!』


「…はぁぁ」


『えっなにさ…え?ガチ?』


「別に相談とかやない」


『相談じゃない?じゃあなに?』


「…相談…じゃ､なく…て､その…」




もう周りに人はおらんし…ええか､意外にこいつ勘鋭いし気づかれるかもしれん


よし…言うぞ､言う…




「あ…あ､と…ん"んっ!!!ん…えと」


『なんやねん…なに?』




やばい…このままやとイラつかせてまう


でも声が…言葉が全く出てこーへん




「…ご､めん…やっぱ帰ろ」



やっぱダメや…俺は

情けない…




『盧笙』


「なんや」


『好き』

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