28話 ページ28
『ただいまー…』
ソーッとドアを開けて中に入り小声で言うと母さんがすぐにかけつけてきた
「まーたアナタはどこに行ってたの!!!」
『すいませんでした…』
「全く…友達と遊んでたの?」
『いや…寝不足で眠くていつの間にか寝ちゃって』
「昨日の100問ね…そんなにかかったの?」
『姉さん…大学の問題とか普通に出してきたんだもん…わかるわけないじゃん…なんとか全問正解したけど…』
「今日はトイレ掃除だけで許してあげる、手洗ってご飯食べなさい」
『うん』
学校で寝たせいであんまり眠くないな…
雲雀の本明日返さないといけないし読んじゃおうかな
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『失礼しまーす……よし』
朝早くに学校へ行き応接室へ向かう
誰もいないことを確認して小説をテーブルに置くとトン、と肩を叩かれた
『まってすいません黙って返してごめんなさい咬み殺さないで』
「は、はい…?」
『えっ誰…あ、雲雀と一緒にいる人』
聞いたことがない声で振り返るとリーゼントの男性がそこに立っていた
「草壁です」
『あぁそうだ…これ返しに来ただけで。雲雀来ます?』
「委員長はもう少しでここに戻られますが」
『すぐ教室に帰ります』
「あっあの!それ委員長が?」
『え?あぁはい、貸してくれました』
「…まさか」
『本当ですよね私も驚きました。…ありがとうと伝えといてください、怖いからあんまり近づきたくないんです。それじゃ』
・
・
「…」
「それを置いていった女性がありがとうと伝えといてくださいと」
「そう」
「一体あの女性は?」
「…さぁ、僕にもわからない」
「は?」
自分でもわからない
どうしてあの草食動物のとこへ行ってしまうのか
構ってしまうのか
群れるのは本当に嫌なのに
気持ち悪い
もう一度校舎を見回るために応接室から出ていく
「…」
『…雲雀?』
「…なに」
『正直言うとそこにボーッと突っ立ってると邪魔なんだけど』
「あぁ…」
『ボーッするなんて珍しい、何かあった?』
「別に。じゃあね。…あっ、本」
『あ…ごめん黙って返して。すごく面白かった』
「へぇ、全部読んだんだ」
『また面白いのあったら貸してよ』
「気が向いたらね」
『それじゃ、またね』
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くら(プロフ) - 27さん» ありがとうございます〜!!また雲雀さん書きたいなって思ってるのでぜひぜひ見てください( ˘ω˘ ) (2019年4月8日 20時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
27 - とっても面白かったデス。 恭君可愛いスギ///尊死… (2019年4月8日 2時) (レス) id: 83d0ffd5ad (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - かっぱえびせんさん» ありがとうございますー!!今忙しくて少ししか更新できませんが頑張ります…!! (2019年3月13日 7時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
かっぱえびせん - 面白すぎる!更新陰ながら応援してます! (2019年3月12日 0時) (レス) id: 18f009c68c (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - teさん» あああっありがとうございますーー!!!良い作品になるよう頑張ります!! (2019年3月11日 0時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くら | 作成日時:2019年2月26日 22時