図書室の彼女『 雲雀 恭弥 』

27話 ページ27

やばい


ない



家に忘れてきた…




とりあえず…応接室の前まで来たけど



なんて言えばいいんだ…




「ねぇ」



バレた…



「入りなよ」


『…はい』


「……本は」


『ないです…家です…』


「そう､そこ座って」


『えっ』


「なに?」


『…はい』





なんなんだ…

なんで雲雀は私に構うんだ



…なんか､ディーノみたいだな

性格は全然違うけど




『ねぇ､なんで近寄るの?雲雀は群れるの嫌いなんでしょ』


「別に」


『…はぁ』




ソファに座り頭を抑える


ダメだな…もう…




「…?ねぇちょっと」


『…』


「はぁ」









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『…ん…あ…ここ､ど…こ……なんで外真っ暗!?!?』


「やっと起きたの」


『え…?雲雀?…これ』



身体を起こすと何かがかけられていた
手に取ると雲雀の学ランだ




「起きたなら返して」


『あ…あぁ…はい｡ありがとう』


「帰って」


『起こしてよ…もう18時じゃん』




また怒られる…電話もすごい…




「…帰るの嫌なら､ここにいたら」


『え?』


「…」




聞き返すと雲雀は立ち上がり私の隣座ってきた




『ねぇ､なんで助けてくれるの』


「さぁ｡なんでだろうね」


『…ディーノみたいだな』


「なんで跳ね馬が出てくるの」


『なんでかわからないけどほっとけないって言われた』


「…」


『まぁ別にもうなんでもいいけど｡…今日は帰るよ､心配させたくないし』


「そう」


『…じゃあね､また｡雲雀』








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