片想い［神宮寺寂雷］

診察::3 ページ3

何とかふらっふらしながらも家に帰れた



本当は迎えなんて来てない､そんなこと先生が知ったらどうなるんだろ




…いや…病状が悪化するって怒られるだけかな｡心配なんてしてくれないか




『…寂雷…先生』



ベッドに横になり先生の名前を口にする




先生は元The Dirty Dawgのメンバー

すごいチーム……らしいけど｡私はよく知らない




きっと女性ファンとかいるんだろうな




『あーーー…クソッ｡…寝る』




ガシガシッと頭をかいて布団を頭までかぶる






…先生









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___

次の日



ピンポーンという音が家中に響いた



その音に目が覚めふらっふらとしながら玄関へと向かう



『はーい…ゲホッ､あれ…?』


「ごめんね､いきなり来て」



目の前には優しく微笑む男性…寂雷先生がいた



『ど…して』


「心配になってね｡…昨日､帰り歩いて帰ったそうだね」



バレた


私は返事をせずに目を逸らす



「あぁ､叱りはしないよ｡薬はしっかり飲んでるかい?」


『…頑張ってます』


「ん…偉いね」


ニコリと笑い優しく頭を撫でられる

段々顔が熱くなってきたので先生から離れ背を向ける



「どうかしたのかい?」


『何でもないです｡それよりも私は大丈夫ですから』


「…じゃあ､また明日来るね」


『はい』




後ろからドアの閉まることがした




…




…





んっ???




また明日…来る???





先生が…また､私の家に……




『えっ…ええぇぇえ…』




心臓が破裂しそう…




また来てくれる､その嬉しさが顔に出る



勝手に口角が上がってしまう





早く､明日にならないかな







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