第…208話 ページ31
『…どうすんの､これ』
「さぁ」
『さぁって…』
「義経が承諾しねぇなら代わりにそっちの鬼を姫の手下にしちまうってのはどうです?」
『えっ』
「契約させちまいましょう､結構強そうですぜ」
「義経公を諦めるか否かはともかくそれは悪くないな」
『えっ』
「勝手なこと言ってますね､嫌ですよ｡貴方と契約して私に何のメリットがあるんです」
「衣食住に宝をつけるぞ」
「いりません」
「何だ､生娘でも欲しいのか｡それはちょっとワガママだぞ」
「貴方､鬼全体を何か誤解してますね｡人間ってそういうとこありますよね」
「いらないのか?宝だぞ?」
「言っておきますが娘とか宝とか欲しがらない妖怪も多いですからね」
「そうなの!?」
『…ずっと全員欲しがってると持ってたんだ』
「姫は契約すればよくしてくれるぞ!」
「酒と遊ぶ金はくれる」
「毎日面白おかしいよな」
『めちゃくちゃいい人じゃないの』
「その人望の厚さはこっちが人事課に欲しいところですか…」
「人事?お前どっかの会社の奴か?」
「まァそうです､Aさんも同じですよ」
『亡者だけど元気に働いてます』
「やだ!会社なんかで働いたら負けだ!!縛られたくない!残業したくない!!」
『無職?』
「無職じゃない!!この辺取り仕切る仕事をしてる!」
「福利厚生は?」
「福利厚生なくてもわらわには関係ないもんね!死んでるから!!」
「あの､姫…」
「えっ何?」
と嬉しそうにして義経の方を向く姫
その反応が可愛かった
「その辺にした方がいいですよ､この鬼神様はただの会社員ではないので…」
「じゃ何?どっかの手合い?目付きがカタギじゃねーもんな」
『姫たしか亡者ですよね…裁判とか覚えてないです?それかニュース見たりとか』
「ニュース嫌い､テレビそんな見ねーし」
「この方は閻魔大王の第一補佐官で獄卒です｡一般の鬼ではないですよ」
「閻魔の手下!?じ､じゃあその隣の女も補佐官か!?」
『いや私は普通に閻魔庁で働いてます』
「……あ」
『ん?』
「獄卒だろうが契約しちまいましょうよ」
「思い出した…コイツ」
「?……あ､昔」
『何かあったのか』
___
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しゃか(プロフ) - ねこさん» ねこさん…！ありがとうございます( . .)" (2020年2月12日 0時) (
レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 先程すべて読みましたがお疲れ様です、とても素敵な作品でいいなと思いました、！ (2020年2月11日 23時) (レス) id: 9d5eab3caf (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - 鬼蕗 六花さん» コメントありがとうございます(*´`) んんんありがとうございますッッ!!体に気をつけ更新頑張りますね(^^♪ (2018年6月16日 9時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
鬼蕗 六花 - 体に気を付けてくださいね (2018年6月15日 21時) (レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - 鬼蕗六花(おにぶき りっか)さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです〜!!更新頑張りますね!!ありがとうございます(*´`) (2018年6月3日 7時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くら
| 作成日時：2018年5月31日 21時
