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第…175話 ページ39

『……っしゃあ解けたぁあ!!』

「…ただいま戻りました」

『うわっ!?…びっくりした』

「それはこっちのセリフです、開けた瞬間叫ぶんですから」

『あぁすいやせん…』

「大王から借りたヤツですか」

『そう。今これ解けた。でもどうやって戻すんだろ』



そう言うと鬼灯は私から知恵の輪を奪うとすぐに元の形に戻した



『…うわ、それすぐ解けたり』

「こうですか」


するとガチン、とすぐに二つにわかれた



『待ってそれ私二時間くらい頑張ったよ…?』


「二時間もしていたんですか。…それなら眠いでしょう」

『うん、睡魔さんが今襲ってる』

「先に寝ていてもいいですよ」

『…ううん、起きてる』

「では…少々お待ちください」



鬼灯はそう言い洗面所の方へと歩いていった
私は再び知恵の輪をして寝ないようにする




『んーーーっ…できない』


はぁー、と深いため息をはく
すると私の手から知恵の輪が消えた



ガチッ




「…はい」

『怖っ!!なんで!?!?』

「はい…返します」



元に戻して私に手渡す


怖いわなんでそんな簡単に外せんの?




『…すごいな、ホントに』

「そんなことありませんよ」

『あ…そうだ、鬼灯。明日茄子と唐瓜と絵画展行ってくる』

「茄子さんの絵が飾られるんですよね」

『そう。だから見に行こうって誘われた』

「気をつけて行ってきてください。周りに迷惑かけたらいけませんよ」

『おうけい。…あーそれと、鬼灯ってさ敬語外さないよね。…キレた時以外』

「まぁ…そうですね。それがどうかしました?」

『いやー、ふと敬語外したらどうなんのかなって思って』



「…A」

『えっ?あっはい…?』


私の隣に座ると突然手を握り指を絡ませてくる
そして耳元で低く囁く



「…明日、行くのはいいが絶対に浮気はするな。いいな




……という感じですか?あまり使わないので」


言い終わると鬼灯は私から離れる、手は握ったままだ



『…浮気…しないです…いや…無理…出来るわけないよね…』





今まで以上に顔を赤くして俯く





「…可愛いですね」

『あーーもうやめて…』



鬼灯の肩におデコをくっつけ赤くなった顔を隠す


『…私…鬼灯以外いないし、浮気なんてしないよ』

「それはよかったです。…私も、貴方しかいません。浮気なんてしませんからね」


『ん…ありがと』









___

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くら(プロフ) - 蒼空さん» コメントありがとうございます(*´`)ホントですかっ!?嬉しいです、ありがとうございます!!はい、頑張りますっ!!蒼空さんも体調にお気をつけて(^^) (2018年5月25日 20時) (レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - めっちゃ話にのめり込む程面白いです!季節の変わり目なので体調に気をつけて頑張って下さい! (2018年5月25日 16時) (レス) id: fde436be61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くら | 作成日時:2018年5月16日 10時

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