第…162話 ページ26
「…では､行ってきます」
『いってらっしゃい』
あれから数日が経ち今日はいよいよ鬼灯が現世へ行ってしまう日(白澤様と夜ご飯のお話はまた今度番外編で…)
閻魔殿の出口まで一緒に行き鬼灯を見送る
その間は他愛もない会話をしていた
見送り段々と遠くなる鬼灯の背
『…はぁ､仕事』
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伊邪那美殿__
「…それで､そんなにげっそりしとるのか」
『大丈夫だと思ったんです…でも…』
「ふふっ､すっかり鬼灯殿に惚れ込んでおるな」
お昼休みになったのでイザナミさんの所へやってきた
そして鬼灯が現世へ行ってしまった話をする
「寂しいのかと聞かれたんじゃろ?どうして言わなかったんじゃ」
『…迷惑かかると思って…』
「鬼灯殿は迷惑とは思ってないと思うぞ」
『でもー…』
「乙女じゃのう｡いつ地獄に戻るかわかるのか?」
『…夕方』
「昼とかではじゃないんじゃな…それまで頑張れそうか?」
『……大丈夫だと思います』
「無理はいかんぞ､もし耐えきれなくなったらわらわの所に来てもええ｡泊まってっても良いのじゃぞ?」
『…仕事が…』
「残っとるのか?」
『少し…泊まりはまた今度でいいですか?』
「あぁ､構わぬぞ」
『へへっ､ありがとうございます｡イザナミさん今日何も持ってこなくてすいません』
「気にすることはない､Aが来てくれるだけで嬉しいんじゃ」
『あっ…ありがとうございます……』
「ふふっ､照れたのか?」
『いっいや!別に…』
「これは鬼灯殿も落ちるのう」
『いっ､イザナミさん!!』
「はいはい」
『もう…』
そしてお昼休みが終わる時間まで鬼灯の話や地獄の話をする
『お邪魔しました､また来ます』
「あぁ､待っておるぞ」
『はい､それじゃ』
ニコリと笑って手を振る
ちなみに玄関を通った時に床に落ちていた石を柱に縛られている亡者五人くらいに投げた
あそこを通るとどうしても昔のことを思い出してしまう
正直にあまり行きたくないがイザナミさんがいるので頑張って通る
『…あの玄関に縛り付けられなくてよかった…』
後ろからニャンニャンねうねうと聞こえる
そしてたまにむせる声も
『…はやく､帰ってこないかなぁ』
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くら(プロフ) - 蒼空さん» コメントありがとうございます(*´`)ホントですかっ!?嬉しいです､ありがとうございます!!はい､頑張りますっ!!蒼空さんも体調にお気をつけて(^^) (2018年5月25日 20時) (
レス) id: 6934ed849b (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - めっちゃ話にのめり込む程面白いです！季節の変わり目なので体調に気をつけて頑張って下さい！ (2018年5月25日 16時) (レス) id: fde436be61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くら
| 作成日時：2018年5月16日 10時
