【金カム】坊主頭に興味が湧いて参 (ページ9)

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108話　協力ページ9

貴『…っ牛山さん！！』

白石「！？ミツキちゃん行っちゃだめだ！！」

牛山「…む…峰山」

自身より体格が何倍もある牛山の前に、ミツキが立ちはだかる。

貴『牛山さん！このまま潰し合うのは得策ではありません！今一度話し合いを──』

ヒョイッ

牛山「危ないから下がっていなさい」

貴『は…はぁい…』

話し合いを提案するも軽く持ち上げられ、白石達の方へポイっと返されてしまう。

貴『…ただいま…』

白石「おかえり…」

そんな中、アシㇼパが杉元に銃を向ける土方の前に立った。

貴『ア…アシㇼパさん…！』

門倉「みんなで止めないと官憲とか第七師団が集まってくるぞ！キラウㇱ！！有古と尾形が近くにいたはずだ、呼んできてぇ！！」

貴『！尾形さんも…？』

杉元「尾形？頭巾ちゃん！！尾形がいるって！！」

「尾形だよッ！！お•が•た！！」と叫ばれるも、ヴァシリは相変わらず無反応で杉元と牛山を眺めている。

ヴァ「……！」

杉元が出して見せた尾形の似顔絵を見てようやく気付いたのか、慌てて準備をし始めた。

白石「落ち着いて頭巾ちゃん、スプーンはいらないでしょ」

杉元「網走じゃハメてくれたな土方歳三！！俺をアシㇼパさんから引き剥がしやがって！おかげで俺は尾形に頭を撃たれたぞ！！」

土方「お前は邪魔になると分かっていた」

そこから、土方は蝦夷共和国の計画についてをアシㇼパに語った。

アシ「第七師団にアイヌの埋蔵金を奪われる事態だけは避けたい。杉元が持っていた刺青人皮はすべて鶴見中尉に網走で奪われた。
でもこちらには新たに鶴見•土方、どちらの勢力も把握していない刺青人皮がある。
我々は手を組むしかない」

…

そうしてミツキ達は土方陣営と手を組むこととなり、寺を借りたのかそこで寝泊まりすることに。

杉元「門倉てめぇ〜あののっぺら坊が偽物だって知ってたろうがぁ」

門倉「もういいだろうるせぇなぁ」

白石「あんだその態度は！」

貴『どげざしなさいどげざぁ！』

門倉「なんで嬢ちゃんもこっちの部屋にいるんだよ」

ミツキはこの杉元達が寝る男部屋とは他に部屋を分けられていたが、何故かちゃっかり一緒に酒を呑んでいる。

貴『えぇ〜仲間はずれですかぁ？』

海賊「ミツキちゃんも俺らと一緒に呑みたいもんねぇ」

貴海『ね〜」

杉元「お前らそんな仲良かったっけ？」

そう話をしていると、白石が偽のっぺら坊の真似をし、それに驚いたミツキが白石の坊主頭をペチンと叩いた。

白石「ぁいたぁッ」