検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:42,579 hit

14 ページ17

「…ねえ、何か仕事あったら手伝おうか?」

「大丈夫ですからゆっくりしていてください。」

探偵社内で少女に基本仕事はない。
事件の資料を整理する事もできなければ、社員の為にお茶を淹れる事すらできない。
少女は毎日座っているだけ。


私が此処にいる理由ってあるのかな…。


毎日考えている事。
愛しい人の探しているものの為に此処までついてきた。
けれどこの場所に自分の居場所はあるのだろうか。
そればかりを考えている。

「私の目が見えたら…私にも何かできるのかな…。」

「焦る事はない。」

福沢が話しかける。

「社長…でも、何か手伝いたいんです。社長と乱歩さんの家に居候させてもらっていますし、目の見えない役立たずの私をずっと雇っていてくれて…恩返しがしたいんです。」

「なら妾の手伝いをするかい?」

「与謝野先生。」

「また買い足さなきゃいけない物があってね、手伝ってもらいたいんだけどねぇ?」

「…行きます!」

少女は嬉しそうに頷いた。

「じゃあ行ってくるよ。」

「ああ、すまない。」

「行ってきます!」

少し興奮する少女の車椅子を押し、与謝野と少女は買い出しに出かけた。

15→←13.5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃあめ - 素敵な作品をどうもありがとうございました! (2021年2月15日 19時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
れんれんれれれ(プロフ) - 感動しちゃって只今涙目です!! ほんとにほんとに最高のお話でした!! (2017年10月9日 15時) (携帯から) (レス) id: f40e23ddec (このIDを非表示/違反報告)
午後の猫茶(プロフ) - みぃさん» 似てないかもしれませんという意味です。紛らわしくてすみません; (2017年10月4日 10時) (レス) id: d26337f2bc (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 午後の猫茶さん» あ、エセって意味じゃなかったらすみません。 (2017年10月4日 4時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 午後の猫茶さん» 違います。 似非が非似になってるんです。 (2017年10月4日 4時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2017年9月29日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。