第六話 ページ7
「まさかお友達というのを知らなかったとは思いませんでしたわ。」
ヨコハマの街を少女と手を繋ぎながら歩くナオミはため息をついた。
「仕方ないよ、さっきの話を聞く限りじゃその子はずっとそういう関係を持った人とは会ったことがないみたいだし。」
「でもこんな小さな子を…鏡花ちゃんの時といい…ひどい…。」
もしもの時の護衛として二人についてきた谷崎と敦は悲しそうな顔をしながら話していた。
「もう、兄様も敦さんも暗い話はやめてください。
今は楽しいことだけ考えましょう?
ね、Aちゃん。」
暗い話をする二人にナオミは明るく言いにっこりと微笑んだ。
少女は無言でただ頷いた。
だがほんの少し楽しそうな顔をしているようだった。
街をキョロキョロと見まわし様々な店を見ては立ち止まり、顔には出ていないがその反応一つ一つはまるで子供のようであった。
「いいかい君達、ポートマフィアは彼女が消えたことにより血眼になって探していると思う。
彼女を死守するんだ。」
「でもなんであんな小さな子がポートマフィアに?」
「強い異能を持っているようには…。」
楽しそうに話しているナオミと少女の横で太宰、敦、谷崎の三人はこそこそと話していた。
少女とナオミが外へ行くということでその護衛をするようにという内容を。
「強い異能さ、その名も“写しの鏡”
効果は彼女が首からぶら下げている手鏡を対象者に向けることで対象者と同じ異能力が使えるようになるというものだ。」
「そ、それって最強じゃないですか!?」
少女の異能力を聞いた敦と谷崎は驚き目を丸くした。
「まあね、しかも一度覚えてしまえばいつでも使えて、威力は対象者本人より強いというのもある。」
「そんな異能力だったらポートマフィアが血眼になる理由も納得…。」
「ただ、一度に発動できる異能は一つだけ。
彼女の能力は体力消耗が激しく立て続けに異能を使い続ければ…最悪、死に至る。」
「っ…。」
最後の説明を聞き終えると二人は黙り込んでいた。
「ポートマフィアは命続く限り彼女を使い続ける。
彼女を守るんだ、死なせないためにも。」
「…はい!」
「あの子のためにも注意しなきゃ…。」
敦は少女を見ながらぐっと握り拳を作った。
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にゃあめ - やつがれ君分かってて渡したのか……推し優しすぎだろ………すきぴ (2021年2月11日 20時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - いえいえ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
ごごねこ(プロフ) - 黒薔薇さん» アアアアアア!ありがとうございます!ですが描きなおしたのが勿体ないのでこのままにします!ごめんなさい!!!!!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 62117aa9f8 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 『http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/e/4/2e42882cc29720f8f1d22c4dd5fa2317.png』 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 勝手に保存しちゃってごめんなさい (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2016年6月29日 0時