第五話 ページ6
「ねえA、君はなぜあそこから逃げてきたんだい？」
少女に優しく問いかける太宰。
しばらく無言が続くが少女は小さく口を開いた。
「…外…見てみたかった……ずっと昔、織田作…言ってた…外にはいっぱい…楽しいことがあるって…。」
太宰を見ながら小さな声で答える少女は意思のないようには見えず、まるでただの子供のようだった。
「とても自分の意思がないように見えませんね…。」
「こんなことは私も初めてだよ。
…やっぱりすごいな…織田作は…。」
太宰は織田作という名前を懐かしく思い、同時に悲しくも思えた。
「なぜ急にそんな感情が出てしまったんだい？
精神はそんな簡単には治らないもんなのにさ。」
疑問に思った与謝野は問いかける。
「……。」
また黙り込む少女。探偵社内はまた沈黙に包まれてしまった。
「…とりあえずこの子に害はないってことですよね？」
沈黙に耐えきれなかった谷崎潤一郎が口を開いた。
「まあ、この子自身に敵意はないからね。」
太宰が頷くと谷崎の後ろにいた妹の谷崎ナオミが少女の目の前まで来た。
「ならこの話は終わりにしましょう？
Aちゃん、私は谷崎ナオミですわ。
お友達になりましょう？」
そっと少女の手を握るナオミは優しく微笑みかけた。
「……お友達って…なに？」
「え」
少女の言葉にナオミは目を丸くした。
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にゃあめ - やつがれ君分かってて渡したのか……推し優しすぎだろ………すきぴ (2021年2月11日 20時) (
レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - いえいえ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
ごごねこ(プロフ) - 黒薔薇さん» ｱｱｱｱｱｱ!ありがとうございます!ですが描きなおしたのが勿体ないのでこのままにします!ごめんなさい!!!!!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 62117aa9f8 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 『http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/e/4/2e42882cc29720f8f1d22c4dd5fa2317.png』 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 勝手に保存しちゃってごめんなさい (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午後の猫茶 | 作成日時：2016年6月29日 0時
