第二十二話 ページ24
「おっはよーっ。」
「…おはよう。」
乱歩と少女が手を繋ぎながら出社してきた。
「おはようござ…二人ともなんで手繋いでるんですか…。」
二人の状況を敦は呑み込めなかった。
「そりゃぁ…Aちゃんが迷子になるから。」
「乱歩が迷子になるから。」
見事に二人の意見が食い違った。
「僕は迷子にはならないよ?
ただ行き方がわからないだけ。」
自信満々に乱歩は言う。
「…そっか。」
納得したのか頷く少女。
「あはは…。
あれ…だ、太宰さん…。」
いつの間にか乱歩と少女の後ろにはまたドス黒いオーラを放った太宰がいた。
「おはよう、太宰。」
「おはよう…治。」
挨拶をする乱歩と少女。
「おはよう、乱歩さん、A…。」
太宰は少々ふてくされていた。
昨晩乱歩の家に少女が泊まったせいである。
「…今日治の家に泊まる…。」
少女は乱歩から手を離し太宰の服を掴んだ。
「えっ!?」
どよーんとしていた太宰は少女の言葉を聞くとぱあっと笑顔になっていた。
「うん…今日は治の家…。」
小さく頷く少女に太宰は見えないようにガッツポーズをした。
ちょろいなぁ…。
敦は口には出さず心の中でそう思った。
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にゃあめ - やつがれ君分かってて渡したのか……推し優しすぎだろ………すきぴ (2021年2月11日 20時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - いえいえ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
ごごねこ(プロフ) - 黒薔薇さん» アアアアアア!ありがとうございます!ですが描きなおしたのが勿体ないのでこのままにします!ごめんなさい!!!!!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 62117aa9f8 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 『http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/e/4/2e42882cc29720f8f1d22c4dd5fa2317.png』 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 勝手に保存しちゃってごめんなさい (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2016年6月29日 0時