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第十九話 ページ21

乱歩が少女に惚れて数十分後。あれからずっと少女を膝の上に乗せてがっちりホールドしていた。

「お菓子食べる?

 ほら、あーん。」

「…あーん…。」

少女はすっかり餌付けされていた。

「…あの乱歩さん…。」

「なーに?

 僕忙しいんだけどー。」

「さっきから…太宰さんの視線が…。」


乱歩が太宰に視線を向けるとそこにはドス黒いオーラを放った太宰がいた。

「…ふっ。」

そんな太宰を見て乱歩さんはざまぁみろと言わんばかりに鼻で笑った。

「!!」

「大人げない…。」

「乱歩さん、そんなにお菓子を与えてはAちゃん、すぐにまるまると太ってしまいます。」

ナオミが乱歩から少女を引きはがそうとすると。

「太らない!

 この子、今日から僕のところに泊めるから!」

「そんなこといくら乱歩さんでもだめです!」

お互いまったく引き下がらず少女はただ二人に引っ張られていた。

「ちょっと…そんなに引っ張るとAちゃんが…。」

二人を止めようとする谷崎だが二人のバトルが激しく完全に無視されていた。


「ただいま…ってあれ、何してるんですか…。」

そこへ敦、鏡花、与謝野の三人が帰ってきた。

「おやおや、修羅場のようだね。」

「…あ。」

鏡花が少女の方を指さし声を出した。


「…私、玩具じゃない…。」

そこには顔は相変わらず変わらないものの怒っているであろう声色の少女の姿があった。

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にゃあめ - やつがれ君分かってて渡したのか……推し優しすぎだろ………すきぴ (2021年2月11日 20時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - いえいえ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
ごごねこ(プロフ) - 黒薔薇さん» アアアアアア!ありがとうございます!ですが描きなおしたのが勿体ないのでこのままにします!ごめんなさい!!!!!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 62117aa9f8 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 『http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/e/4/2e42882cc29720f8f1d22c4dd5fa2317.png』 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 勝手に保存しちゃってごめんなさい (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2016年6月29日 0時

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