第十七話 ページ19
「ふぉういえふぁ、ふぃふぃふぁふぉうひへふぉんふぁふぁっふぉうふぉひへふんふぁい?」
口の中にお菓子を詰め込んでいる乱歩。
普通、口の中に物を詰めて喋ると聞きづらいものだ。
そのため谷崎、ナオミは乱歩の言っている意味がわからず頭にはてなマークを浮かべていた。
「どうしてAさんはそんな恰好をしているのかですって。」
「…鴎外に着せられた。」
賢治が解読し少女が答えた。
「なんで君達あれがわかったの。」
なぜ賢治と少女が乱歩の言葉を理解できたのか谷崎は疑問だった。
「そうですわ。
今度、Aちゃんのお洋服など買いに行きましょう。
色々買い足さなければならないものもありますし。」
パンっと手を叩き提案するナオミ。
「いらない…。」
少女は首を横に振った。
「そんなわけにはいかないよ。
一緒に住む以上足りないものはたくさんあるからね。
寝間着とか…お茶碗とお箸とか。」
「また中也が来たら…。」
「その心配はないよ。」
探偵社の扉が開き、そこにはにこにことした太宰がいた。
「ポートマフィアはしばらく監視体制に入るみたいだから、しばらくは襲ってくることはないよ。」
説明をしながら太宰はさりげなく少女を抱き上げた。
「あ!太宰さん!
だめですよ!」
「いいじゃないか!」
「……治。」
「ん?なんだいA。」
「ナオミと潤一郎困らせたら…めっ。」
少女は太宰の頭を軽くぽんっと叩いた。
「〜〜〜〜〜〜〜!!」
太宰は声にならない叫びを叫べばゆっくり少女を降ろすと手で顔を隠した。
その時の太宰の顔は驚きとともににやけ、赤くなっていた。
これで死んだら死因はキュン死…?
その場にいる少女以外全員そう思った。
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にゃあめ - やつがれ君分かってて渡したのか……推し優しすぎだろ………すきぴ (2021年2月11日 20時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - いえいえ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
ごごねこ(プロフ) - 黒薔薇さん» アアアアアア!ありがとうございます!ですが描きなおしたのが勿体ないのでこのままにします!ごめんなさい!!!!!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 62117aa9f8 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 『http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/e/4/2e42882cc29720f8f1d22c4dd5fa2317.png』 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 勝手に保存しちゃってごめんなさい (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2016年6月29日 0時