□階段□ ページ23
気づいたら家のベッドで、パーカーを着たまま眠りについていた。ジャケットはハンガーにアンバランスに掛けられていて今にも滑り落ちそう。リュックは机の前にボン、と置かれている。
多分、彗が車椅子から降りて自由の聞かない体で頑張ってくれたのだろう。その証拠にこのメール。
『突然崩れ落ちたから吃驚しただろばか。
家に上がらせてもらったからな』
少しだけ、彗がいい奴に思えた。まぁそんなこと言ったら怒られるから心に閉じ込もう。
濡れていたスカートとシャツ、パーカーを着替えて掛けられたジャケットに腕を通した。ヘッドフォンで音楽を流すと少し頭がガンガンしたが、気のせいだろうと学校に来た。
そしてこの様だ、可笑しいなと思えば言動まで可笑しくなり、夏樹に抱えられ、娯楽室に。迷惑かけたなぁ、と思いつつも服装を整えると側に置いてあった薬を手で掴んだ。ペットボトルに手を伸ばし片手で蓋を開ける。そして一口水を飲むと手元の薬を放り込んで喉に流した。
あ「はぁ…」
飲みかけのペットボトルと薬の残骸をテーブル残して娯楽室から姿を消した。
娯楽室を出るとざわざわと騒がしくなっている生徒会室前、そこにはユニフォームを着た皆が腕を組んで何なんだ、と言わんばかりの表情をしていた。
私に気づいたタクトが駆け寄ってきた。
タクト「おま、大丈夫か?」
あ「熱は下がったよ、薬も飲んだし問題ないだろ」
今日一日無理すんなよ、これ絶対な、と真顔で言う
生徒会室に集まっているのは部活の予算配分の話が原因のようだ。夏樹達の発言で生徒会室が日陰クラブと呼ばれる部員達が生徒会室を乗っ取った、しかも目の前で。
あ「わぁーお」
追い出される生徒会メンバー。それを見て笑って背を向ける夏樹。南達も着いていく
南「A大丈夫?熱は」
あ「下がった、心配ありがとう」
そう、とまた背を向ける
あ「で、日陰クラブが乗っ取ってくれたと言う訳か」
夏樹「あぁ」
並んで歩いていた私はくるっ、と回って向かい合う
あ「さぁて生徒会は日陰クラブを見方につけるか。はたまた自滅してくれるか」
波留「A何か怖いな」
あ「ま、気にするなよ。外にいってこい!ほらいってこい」
押すな押すな、と振り向き様に言う波留達
部活なんてお洒落だ。
夏樹はそう言うんだ。だから、だからって訳ではないが私は部活をしていない。部活は熱くなって我を忘れる。目的を果たせなくなる邪魔なものだから--
遅れて皆の所に走った。
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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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