□階段□ ページ22
夏樹side
あ「嫌」
弱々しい声で俺のジャケットを引っ張るA
俺が戸惑っていると、陸の横から現れた南が見かねたように
南「夏樹一緒にいてあげて、こんなの珍しいし。先生には適当に言い訳しとくわ」
南に後押しされて残ることに、それを伝えるとAは寝返りをうって顔を隠した
夏樹「居てやるから安心しろ」
あ「何その上から目線…」
ソファーに跳ね返って小さく聞こえる声
夏樹「嫌っていったのA」
あ「言ってない」
夏樹「言った」
どうして素直じゃないんでしょうかね。
Aらしいといえばそうだけど
夏樹「早く治せよ、じゃないと遊べねぇんだから」
遊ぶと言うのは生徒会のこと
潰したいけど、こいつの体の方が優先だ。
今は遊びは二の次だ
あ「分かってるもん」
もん、なんてあら可愛い←
夏樹「何で風邪引いたんだ」
あ「んなの知る」
突然言葉がつまる。少し間をおいてから続けた
あ「か」
夏樹「会話ぶち切れてんじゃねぇか」
さっきの間はなんなんだよ
あ「知らないっつーの…」
たまに咳き込む彼女
何か知っているようで言いたげだが、言おうとしないA
夏樹「ったく、ばか心配させんな」
軽く肩を叩くとゆらりと上下し出す
そして小さながら聞こえてくる寝息
このタイミングで寝るか…
何時もストレートに物を言って毒を吐くA。熱だから毒舌は収まるかと思ったが、頭はフル回転のようで。全く困りますね
離れるなっていったのAなのに先に寝ちゃったし、寝たら治るだろうけど…
また後で来るな、静かにAの頭に手をのせて娯楽室をあとにした。
--目を覚ましたのは娯楽室のソファーの上
話の途中で寝てしまった私は、頭を抱えゆっくりと上半身を起こす
はぁ、と溜め息を溢してソファーの上の足を地に降ろす
重い頭を片手で支え、ソファーの毛布を軽く畳み、膝にかける
そして目を閉じた
どしゃ降りの雨。
黒い車イスに乗った影と立ち尽くした影。
あ「…春菜ツバメをどうするつもり」
「お前こそ、目的を果たさないのか?」
あ「こっちが聞いてんの!」
「怒鳴りあげるな、あいつは学校改革をするつもりだ」
あ「だろうね」
「まさかそれがAの目的の邪魔になっているとか」
あ「まさにそれだな、邪魔ではないけど皆疑い深くなってるから行動しにくいね」
「それはすまないなぁ」
あ「ま、いいけどさ。
私の場所は壊すなよ。本当に困るからな?」
この会話の後、雨の音で声は聞こえなかった
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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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