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No one side
「それではバトル、始め！」
その男性の溌剌とした声を合図に、挑戦者はライボルトを、ジムリーダーはキングドラを繰り出した。
「ライボルト、思いっきりいけよ！じゅうでん！」
「ライッ！！」
「…………」
水のとめどなく流れる音が響くフィールドの上に、今し方渡し舟に乗ってやって来た挑戦者と対峙するように立つ青年。
挑戦者は手を大きく前に出し素早く指示を出した。
「10まんボルトだ！」
「…………」
ライボルトが先程溜めた電流を爆発させるかのように10まんボルトを発した。
しかしそれを舞うようにキングドラは避けていく。
挑戦者はぐっと手を握りもう一度発するように指示を叫んだ。
「ライッ！！」
「…ドラッ」
「…………」
対してジムリーダーの方は、ポケモンを繰り出して一言声を掛けたのを最後に、指示はおろか何も言わなかった。
そうしてキングドラの方も、降り注ぐ電気を避けるだけで何も繰り出さない。
いつの間にかフィールド上に飛び交うようになったのは挑戦者とライボルトの声のみ。
そう挑戦者自身も感づき始めた瞬間だった。
「くっ……ライボルト、かげぶんしん！」
「ラッ！？」
「！！」
何も指示は無かったはずのキングドラかられいとうビームが発された。
重ねてライボルトがかげぶんしんを始める前であった為、挑戦者の動揺は増した。
ジムリーダーは何も指示していないのでは。そんな風に考えている間にも、キングドラはどくどくを仕掛け、ライボルトは真っ直ぐに受けてしまった。
「ライボルト！」
「……ッ！」
「ドララッ！」
綺麗な金色の中に毒々しい紫色が混じるライボルトに、容赦なくキングドラはりゅうのはどうを重ねていく。
「ライボルト、技さえ当たればいけるからな！もう一度10まんボルトだ！」
「…ライッ！！」
「ドラッ！！」
「！！」
しかしライボルトが体勢を立て直し10まんボルトを仕掛けると同時に、顔を上げたライボルトに直撃したりゅうのはどう。
密かに行っていたこうそくいどうにより、キングドラの素早さの段階は上げられていた。
「ライボルト！！」
「…ラァッ………」
名を叫ぶ挑戦者の前に横たわる、傷付いたライボルト。
ほんの数分前に開始の合図を送った男性はそれを見て何かを確信し、口を開いた。
「ライボルト、戦闘不能！ジムリーダー、ユズリハの勝ち！」
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らっこ(プロフ) - いつの間にか順位が付いておりました！閲覧・評価して下さった多数の方々、ありがとうございました！！話の関係でこの場でのご報告、お許し下さい。(また感謝イラストが描けたらいいなって思ってます(*´`)) (2019年8月28日 22時) (
レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 87様さん» 閲覧頂きありがとうございました！彼は結構複雑なタイプですが、好きな物には真っ直ぐな子ですので！よろしくして頂けると幸いです(*´`)彼にはこれからの自分の辿りたい道を見つけて頂きたいものですね…！|ω`) (2019年8月14日 20時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
87様 - この作品好きです！ユズリハ君推しますね←ユズリハ君の将来はジムリでしたか…！俺得回でしたありがとうございました。← (2019年8月14日 20時) (レス) id: 1eaad9c94d (このIDを非表示/違反報告)
マジカルパティシエクッキー(プロフ) - らっこさん» わかりました！了解です！ (2019年7月28日 4時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - マジカルパティシエクッキーさん» すみませんが一旦ボードの方でお話しても大丈夫でしょうか…？ (2019年7月27日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっこ | 作成日時：2019年7月7日 18時
