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コウハ「うわびっくりした……分からないんで足音立てて来てくれな。俺びっくりするからさ。もうしたけど。」
トウカ「うん？普通に来ていたはずだけれど…それだけ集中していたんじゃないかい？」
コウハ「いや、俺達こそ普通にやってたはずなんだけどな…」
トウカ「それはそうと。ユズ、なかなかに珍しい物を見つけたようだね。」
フジはくすくすと笑んで、俺とユズリハの間に屈みこんだ。
しんぴのしずくは持たせるとみずタイプの技の威力が高まる。単体で見れば便利な物である事に変わりはないのだが。
ユズリハ「……クレハにあげる…」
トウカ「おや。」
フジは素で不思議そうな顔をしたが、俺にはおおよその理由が分かっていた。
コウハ「な、俺のポケモン言ってみ！」
エル「呼んだか？」
コウハ「そういう言えじゃねぇんだわ。」
ユズリハ「………」
ユズリハは一瞬決まりが悪そうに顔を顰めたが、はぁと一つため息を付いてまた手中のそれに目を向けた。
ユズリハ「…クレハにあげる。」
コウハ「いやだから俺の……」
もう一度試みようと、笑いながら自分を指差して示唆してみたが今度はフジがそれを絶った。
トウカ「君達はさっきから何を言っているんだい？」
痺れを切らしたように少し眉を顰めて訊くと、ユズリハがまたため息混じりに答えた。
ユズリハ「……僕はみずタイプのポケモンを持ってないの。」
コウハ「技は使ってるけどな。んで俺はアシを持ってるからそ」
トウカ「なるほど。」
コウハ「聞いて……てか自分で言っちゃったじゃん……」
せっかくしつこくないようにアピールしたのに、結局自分で言うんじゃんか。そう言って口を尖らせてやろうかと思ったが、考える前に先にフジが口を開いた。
トウカ「…まぁでも君が持っているので良いんじゃないかい。ほら、これも何かの縁かもしれないし…アクセサリーにするとなかなか綺麗だろう？」
ほらねとでも言わんばかりにそれに指を添えるが、ユズリハは不服そうにする。
ユズリハ「…僕男なんだけど。」
トウカ「？男の子だから何だって言うんだ、神秘的で良いじゃないか。それに君のイメージカラーも青色だし、結構似合うと思うんだが……」
ユズリハ「………」
大袈裟にリアクションをとるフジ。まだユズリハは納得がいかなそうな顔でしずくを眺めていたが、やがてその口から分かった、とその一言だけが零れ落ちた。
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らっこ(プロフ) - いつの間にか順位が付いておりました！閲覧・評価して下さった多数の方々、ありがとうございました！！話の関係でこの場でのご報告、お許し下さい。(また感謝イラストが描けたらいいなって思ってます(*´`)) (2019年8月28日 22時) (
レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 87様さん» 閲覧頂きありがとうございました！彼は結構複雑なタイプですが、好きな物には真っ直ぐな子ですので！よろしくして頂けると幸いです(*´`)彼にはこれからの自分の辿りたい道を見つけて頂きたいものですね…！|ω`) (2019年8月14日 20時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
87様 - この作品好きです！ユズリハ君推しますね←ユズリハ君の将来はジムリでしたか…！俺得回でしたありがとうございました。← (2019年8月14日 20時) (レス) id: 1eaad9c94d (このIDを非表示/違反報告)
マジカルパティシエクッキー(プロフ) - らっこさん» わかりました！了解です！ (2019年7月28日 4時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - マジカルパティシエクッキーさん» すみませんが一旦ボードの方でお話しても大丈夫でしょうか…？ (2019年7月27日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっこ | 作成日時：2019年7月7日 18時
