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トウカ「まぁ私が心配するより君達姉兄の方が知っているだろうし…とんだお節介だったようだよ。」

オウハ「良いのよ、それも大事な考え。三つ目だもの、そう心配するのも無理は無いわ。」


そして話が終わったのを見計らったように、ちょうど襖がすぱーんと勢い良く開かれた。


クレハ「トウカー!ありがとうございましたなのじゃー!」

トウカ「おかえり。ルカリオナイトはどうだった?」

クレハ「もうの、まあるくての、ころころとしてての、すっごくキラキラでの!」


クレハはルカリオナイトを掲げながら止まらぬ勢いで話し始めた。姉兄達には、それも至極当然の事のように思われた。


彼女はずっとルカリオナイトを欲している。それが今日、得られた訳では無いとは言えど思いがけず触れられたのだ。興奮すると語彙力が一気に消失するクレハの癖がそれを如実に物語っている。


そして一通り言いたかった事を言い終えると、クレハはしっかりと丁重な手つきでメガストーンをトウカに返した。トウカはすまなかった、と、また唸りかけるルカリオを制するようにストーンをはめ込む。

ピッタリと窪みに入ったそれは、またルカリオの側で輝きを増した。



オウハ「良かったわねクレハ!いつか本当に自分のルカリオナイトが持てたら、あたしと練習をしましょう?」

クレハ「もちろんじゃ!絶対に見つけてみせるぞよー!」

オウハ「合法的に推しと急接近イベ。」

コウハ「そういう所だぞ。」


ユズリハの近く、密かに机の下でガッツポーズを決める姉を、半ば呆れた目でコウハが凝視する。クレハはその横でぴょんぴょんと小さく跳ねていた。



トウカはその光景を眺めた後、ぽそりと呟いた。









トウカ「…良ければ明日、メガストーンが見つかると評判の鉱山に連れて行ってあげようか。」





クレハ「……ふぁっ!?」






そう叫んだクレハを含む、らっこ家全員が目を点させたのは言うまでもない。

その反応を楽しむかのように、トウカはまたくすりと笑った。




――【Story16.つの子さんこっちです。】へ続く。

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らっこ(プロフ) - いつの間にか順位が付いておりました!閲覧・評価して下さった多数の方々、ありがとうございました!!話の関係でこの場でのご報告、お許し下さい。(また感謝イラストが描けたらいいなって思ってます(*´`)) (2019年8月28日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 87様さん» 閲覧頂きありがとうございました!彼は結構複雑なタイプですが、好きな物には真っ直ぐな子ですので!よろしくして頂けると幸いです(*´`)彼にはこれからの自分の辿りたい道を見つけて頂きたいものですね…!|ω`) (2019年8月14日 20時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
87様 - この作品好きです!ユズリハ君推しますね←ユズリハ君の将来はジムリでしたか…!俺得回でしたありがとうございました。← (2019年8月14日 20時) (レス) id: 1eaad9c94d (このIDを非表示/違反報告)
マジカルパティシエクッキー(プロフ) - らっこさん» わかりました!了解です! (2019年7月28日 4時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - マジカルパティシエクッキーさん» すみませんが一旦ボードの方でお話しても大丈夫でしょうか…? (2019年7月27日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らっこ | 作成日時:2019年7月7日 18時

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