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クレハは少し目線を下げて、どこか恥ずかしさを含んだ声色と目でトウカに言う。

クレハ「…間違っておったらすみませんが、……その、指輪にしているのはもしや……キーストーンではないですかの…?」


言い終わると同時にぴっ、と、そのきらりと指で光る”それ”を指さす。


トウカは一瞬きょとんとしたが、すぐににこりとして答えた。


トウカ「あぁ、そうだよ。キーストーンさ。」

クレハ「!ではの、そのルカリオの腕輪にあるのはもしやのもしや……」

トウカ「うん、ルカリオナイトだよ。」

クレハ「なんと!!!」



クレハは思い切り叫んだ。そしてその場に居た皆が予想だにもしない勢いでトウカのルカリオに近付き顔を寄せる。彼女の目の前に光ったのは、トウカのルカリオの持つルカリオナイト。中に閉じ込められた橙と群青の輝きは、クレハの緑色の目にも反射した。



トウカ「…オウハ、クレハはルカリオナイトが好きなのかい?」

オウハ「いいえ、そうじゃなくて、あの子はずっと自分のルカリオの為のルカリオナイトを探してるのよ。」

トウカ「そうなのか…」


少しく一驚を喫したトウカは、声を落としてオウハに訊いた。オウハはくすりと微笑んで、今もなお目をキラキラとさせるクレハを見遣りながら教える。

トウカ「…クレハ。」

クレハ「?何ですかのー…?」

トウカ「そんなに気になるなら、手に取って見てみると良いよ。その方がよく見える。」

クレハ「なんと!!!」


トウカは猫目を細めて、自身のルカリオの腕を無理矢理に掴み取り無理矢理にストーンを取る。

ルカリオ「……」

トウカ「ルカリオ。良いじゃないか、別にクレハのルカリオに付ける訳じゃない。本当に見せるだけだよ。」


はい、と言ってトウカがクレハの小さな手の上に転がり落とすと、それはころころと手のひらで踊った後にぴたりと止まった。


クレハ「ありがとうございますー!!!」


ぱあっと表情を明るくして、クレハは楽しそうに手を上に上げたり下に下げたりした。


トウカ「そうだ、あと私の事はさっきみたいにトウカと呼んでくれないか。それから敬語も良いよ、どうも壁を感じてしまう。」

クレハ「!了解じゃー!」

トウカ「…光に当てるとメガストーンはより綺麗に見える。ほら、見やすい所で見ておいで。」

クレハ「ありがとうなのじゃー!!!」



クレハとそれに続いたウインディはぱたぱたとどこかに駆けて行き、姿を一度消した。

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らっこ(プロフ) - いつの間にか順位が付いておりました!閲覧・評価して下さった多数の方々、ありがとうございました!!話の関係でこの場でのご報告、お許し下さい。(また感謝イラストが描けたらいいなって思ってます(*´`)) (2019年8月28日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 87様さん» 閲覧頂きありがとうございました!彼は結構複雑なタイプですが、好きな物には真っ直ぐな子ですので!よろしくして頂けると幸いです(*´`)彼にはこれからの自分の辿りたい道を見つけて頂きたいものですね…!|ω`) (2019年8月14日 20時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
87様 - この作品好きです!ユズリハ君推しますね←ユズリハ君の将来はジムリでしたか…!俺得回でしたありがとうございました。← (2019年8月14日 20時) (レス) id: 1eaad9c94d (このIDを非表示/違反報告)
マジカルパティシエクッキー(プロフ) - らっこさん» わかりました!了解です! (2019年7月28日 4時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - マジカルパティシエクッキーさん» すみませんが一旦ボードの方でお話しても大丈夫でしょうか…? (2019年7月27日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らっこ | 作成日時:2019年7月7日 18時

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