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ユズリハ「人見知リーダー………」



改めて口にしてみるも、なんとも不名誉な呼び方だ。しかしそうは思いつつも、何とも響いていないかのように取り繕い僕はまた歩みを進める。


ミスズ「嫌ならもっと喋る事ッスねー。あと町の行事とか集まりに積極的に参加する事ッス!いつも自分を代わりに行かせてるんスから!」

ユズリハ「君、饒舌で笑顔で活発な僕なんて想像出来る?」

ミスズ「正直出来んッスね!」

自分でそう言いながら、あひゃひゃ、と彼特有の変な笑い方を通路内に響かせた。



ユズリハ「…これでも昔よりは何倍も話すようになった。小さい時は十中八九セリフに三点リーダが入っ」

ミスズ「ユズリハさんその表現はよろしくないッス。」

ユズリハ「………昔よりは話してるから。もう良いでしょ。」

眉間にしわの残るまま、無理やり話題を終わらせた。同時に僕は歩く速度を少しだけ早めた。









僕は行き先であるトレーナールームのドアノブを握って、背後の気配を察しつつも大きく振り返った。

ユズリハ「…君も入るの。」

ミスズ「うす!バトル終わったんで!」

いまいち意味は分からないが、まぁ入るというのなら入るのだろう。ため息を吐きつつ開いたドアを彼に渡し、僕は部屋に入った。



コジョンド「ご主人、お帰りですか。」

入り込むと真っ先に、コジョンドの深紅の瞳と目があった。

ユズリハ「うん、ただいま。…皆は?」

コジョンド「ブースターとレントラーがご主人を探しに、他の者はボールの中でございます。」

ユズリハ「そう。入れ違いになったんだね。」

コジョンドは静かに淡々と皆の状況を述べ、佇まいを今一度直した。その丁度前に面する椅子に僕は腰掛け、同時に向かいに座ったミスズに目をやる。



ミスズ「ユズリハさんって、なんでジムリーダーになったんスか?」

ユズリハ「………」

あまりに唐突だと思った。全く脈絡が無かったではないかと。

ミスズ「バトル中は静かだし行事は参加しないしあんまり外出ないし、なんでなろうと思ったんスか?」

最後二つは関係ないと思う。もはや嫌味だな。

しかし確かに周りから見れば、どうしてこんな奴がリーダーになったのか、不思議というものだろう。特に、町の人との関わりをあまり持たないジムリーダーなんて。



ユズリハ「………」



僕は目線を床に落として、至極真面目な顔をしたミスズを前に静かに昔話を始めた。

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らっこ(プロフ) - いつの間にか順位が付いておりました!閲覧・評価して下さった多数の方々、ありがとうございました!!話の関係でこの場でのご報告、お許し下さい。(また感謝イラストが描けたらいいなって思ってます(*´`)) (2019年8月28日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 87様さん» 閲覧頂きありがとうございました!彼は結構複雑なタイプですが、好きな物には真っ直ぐな子ですので!よろしくして頂けると幸いです(*´`)彼にはこれからの自分の辿りたい道を見つけて頂きたいものですね…!|ω`) (2019年8月14日 20時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
87様 - この作品好きです!ユズリハ君推しますね←ユズリハ君の将来はジムリでしたか…!俺得回でしたありがとうございました。← (2019年8月14日 20時) (レス) id: 1eaad9c94d (このIDを非表示/違反報告)
マジカルパティシエクッキー(プロフ) - らっこさん» わかりました!了解です! (2019年7月28日 4時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - マジカルパティシエクッキーさん» すみませんが一旦ボードの方でお話しても大丈夫でしょうか…? (2019年7月27日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らっこ | 作成日時:2019年7月7日 18時

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