Story16.つの子さんこっちです。１ ページ31
コウハside
コウハ「う〜す……おっはーでーす……」
朝。ぼりぼりと頭を掻きながら階段をテンポよく降り、もう一階に居るであろう俺の家族に軽く挨拶をした。まぁ正直普通に返事が返ってくると思っていた。
のに。
オウハ「ちょっとあんた、何普通に着替えてんのよ。…あらクレハ、今日は髪はまだなのね。結ってあげるからこっちにいらっしゃい。」
コウハ「…えっ？……あっ、あ！！」
オウハ「昨日トウカが言ってたじゃない。今日はこれから…」
クレハ「メガストーン探しに鉱山！じゃーっ！」
オウハ「はぁいそうよねクレハ〜！楽しみねぇ〜!!」
おはようと返答はされなかったし、俺が普段の着物に着替えてきたのに反して姉弟達は皆ジャージ姿だったし、俺だけ仲間外れみたいになっていた。
ジャージはもちろんらっこから支給されたクソダサジャージな。
【Story16】つの子さんこっちです。
コウハ「そうだった、俺普通に着替えちゃったぜ全く……」
俺はすぐに部屋に戻り、一人で寂しくブツブツ言いながら深緑色のジャージに着替えた。……まぁ確かに動きやすいな。
試しにちょっと調子に乗ってぴょんぴょん跳ねたら畳がドンドン悲鳴を言ってたのは多分気のせいだ。
オウハ「あたし寝る前に廊下であんたに言ったわよ。どうせ準備をせずに寝たんでしょう？」
コウハ「イエス、サー……」
呆れ顔でそう言うオウハはクレハの背後に周り、櫛で丁寧に妹の髪をといていた。普通に文字だけで見れば何の変哲もないほっこり光景だが、独特のらっこ家感が醸し出されているのはやはりオウハがデレデレしながら髪を結ってあげている、といった点だろうか。最早見慣れたものではあるが。
オウハ「クレハぁ、あたし今日はツインテールとか、したいなぁ♡」
クレハ「どえぇ、いつもならそれでも良いのじゃが…鉱山では邪魔になるやもしれぬし、今日は一つ結びが良いのじゃあ〜。」
オウハ「はぁ〜〜い！可愛いクレハは何でも似合うから羨ましいわぁ〜〜！」
コウハ「サクラさん気持ちわりぃぞ。」
オウハ「お黙り。」
一瞬だけこちらにムスッとした不機嫌そうな顔を向けた後、ころりと表情を変えてオウハは髪ゴムを指に絡めた。
俺は次に弟を探す事にし、きょろきょろと見回す。
コウハ「…うわ何じゃありゃ。」
と、視界にそこそこ大きい雪玉……否、布団玉が入り込んできた。
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らっこ(プロフ) - いつの間にか順位が付いておりました！閲覧・評価して下さった多数の方々、ありがとうございました！！話の関係でこの場でのご報告、お許し下さい。(また感謝イラストが描けたらいいなって思ってます(*´`)) (2019年8月28日 22時) (
レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 87様さん» 閲覧頂きありがとうございました！彼は結構複雑なタイプですが、好きな物には真っ直ぐな子ですので！よろしくして頂けると幸いです(*´`)彼にはこれからの自分の辿りたい道を見つけて頂きたいものですね…！|ω`) (2019年8月14日 20時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
87様 - この作品好きです！ユズリハ君推しますね←ユズリハ君の将来はジムリでしたか…！俺得回でしたありがとうございました。← (2019年8月14日 20時) (レス) id: 1eaad9c94d (このIDを非表示/違反報告)
マジカルパティシエクッキー(プロフ) - らっこさん» わかりました！了解です！ (2019年7月28日 4時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - マジカルパティシエクッキーさん» すみませんが一旦ボードの方でお話しても大丈夫でしょうか…？ (2019年7月27日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっこ | 作成日時：2019年7月7日 18時
