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Episode14 -7 new ページ45
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一階の角部屋が和くんの部屋らしく、和くんは扉を開けると私を中へと通してくれた。
「どうぞAちゃん、狭いけどね」
「お邪魔します」
中に入ると部屋の中から二つの影が私たちを見つめているのに気が付いた。
「ほらお前ら、お嬢様と兄ちゃん帰ってきたから中入れ」
「はーい」
男の子と女の子、小学生くらいだろうか。
二人は私に興味津々と言った顔を向けながらも和くんに言われて部屋の奥へと引っ込んでいく。
「ねぇ和くん、あの子たちって」
「そ。潤くんの弟と妹。二人とも小学生だよ」
和くんに続いて部屋に上がると決して広いとは言えないリビングのソファに二人がちょこんと座っていた。
すぐに玄関が開く音がして潤くんが顔を出す。
「あ、兄ちゃんおかえり！」
「お兄ちゃんおかえり！」
「わっ、お前ら急に飛びついてくんな」
二人はひょこひょこと跳ねていくと潤くんにパッと抱き着いた。
それを抱き留めて文句を言いながらも潤くんは嬉しそうに笑っている。
「ほらお前らとりあえず座れ。お菓子とジュース買ってきたから飲み食いしながらにしよう」
潤くんの一声に「はーい」なんて声が重なる。
子供たちと一緒に返事をした和くんがテーブルの上に置いた袋からお菓子やジュースを取り出し始めた。
にぎやかな夜はまだ、始まったばかりみたいだ。
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月10日 17時
