救出2 ページ42
sideA
攻撃を避けつつルフィとあれこれ話していたら、1人の男が姿を現した。現れたのは海侠のジンベエ。彼は入って来るなり状況を把握したらしく、あれやこれやと事が進み....あっという間にルフィとナミの救出に成功した
しかし、アレだな。ルフィは兎も角ナミがどえらい事になってんな
『..お前、どえらい事になってんぞ』
ナミ「うるっさいわね!!着替えるからちょっとむこう向いてなさいよ!」
服がけしからん事になっているのを指摘すれば胸を抑えて居ない手で頬を殴られた。まぁこれは100%俺が悪いので大人しく従う事にしよう
ナミ「..ねぇ」
『なんだよ、ちゃんと後ろ向いてるだろ』
ナミに背を向けていた俺は唐突に声をかけられる
ナミ「そうじゃなくて..さっきの電伝虫での事なんだけど」
『あ..あー、あれな、あれは...無かった事に、しようかなぁと......思い出してもほら、あの、結構訳分かんねぇ事言ったじゃん?未来の海賊王だとかどうとか回りくどい事言って』
ナミ「それはもう良いから」
『はい...』
掘り返さないでくれと遠まわしに言っているのを知ってか知らずか、彼女は続けた
ナミ「ただ、いきなり告白されてびっくりしただけ」
『..まぁ、だろうな』
ナミ「それより前に"俺の女”って勝手に言ってたし..」
『...マジで勘弁して』
恥ずかしさの余り思わず両手で顔を覆う。黒歴史といっても過言ではない数時間前の俺に嫌悪していれば、不意に背中に温もりを感じた
『...ナミ?』
ナミ「だけどすごい嬉しかったの。Aがそう言ってくれて、嬉しかった...私もAが好きだから」
どうしたのかと名前を呼べば、予想していなかった返事が返ってくる。少し落ち着こうと深呼吸をするも、それ等は全て無意味だった。自分の鼓動がどんどんと早くなるのを感じながら懸命にナミの言葉に耳を傾ける
ナミ「..助けに来てくれてありがと。トラ男くんが人質に取られてるのに、私達の所に来てくれてありがとう」
『...あぁ』
ナミ「..A、お願いだから私より先に死なないでね」
背に身を預けるようにして寄りかかっているナミは俺の服を掴みそう言った。消え入りそうな、今にも泣き出しそうな声で
『...大丈夫、お前らを残して死なねぇよ』
冗談が嫌いな俺でも、流石に無理だとは言えなかった。俺の服を掴むナミの手が小さく震えていて、額を強く押し当てていたから。無理だなんて...言えなかった
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風船ガム - マルさん» お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。ちょくちょくですが、更新再開します (2022年9月19日 0時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
マル - とても面白いのに更新されてないの寂しいです。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: 067a9e90af (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - アンケートご協力ありがとうございます!2が7票、1が一票、3が一票で......2にしたいと思います!!ご協力頂いた方々、ありがとうございました! (2017年10月30日 19時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
KoKoryu - 2で! (2017年10月23日 0時) (レス) id: 56ca561396 (このIDを非表示/違反報告)
☆★☆★☆ - アンケートの答えは2でよろしくお願いします。 (2017年10月7日 16時) (レス) id: 08f2b5cf74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風船ガム | 作成日時:2017年8月11日 13時