検索窓
今日:4 hit、昨日:22 hit、合計:155,407 hit

救出2 ページ42

sideA

攻撃を避けつつルフィとあれこれ話していたら、1人の男が姿を現した。現れたのは海侠のジンベエ。彼は入って来るなり状況を把握したらしく、あれやこれやと事が進み....あっという間にルフィとナミの救出に成功した

しかし、アレだな。ルフィは兎も角ナミがどえらい事になってんな

『..お前、どえらい事になってんぞ』

ナミ「うるっさいわね!!着替えるからちょっとむこう向いてなさいよ!」

服がけしからん事になっているのを指摘すれば胸を抑えて居ない手で頬を殴られた。まぁこれは100%俺が悪いので大人しく従う事にしよう

ナミ「..ねぇ」

『なんだよ、ちゃんと後ろ向いてるだろ』

ナミに背を向けていた俺は唐突に声をかけられる

ナミ「そうじゃなくて..さっきの電伝虫での事なんだけど」

『あ..あー、あれな、あれは...無かった事に、しようかなぁと......思い出してもほら、あの、結構訳分かんねぇ事言ったじゃん?未来の海賊王だとかどうとか回りくどい事言って』

ナミ「それはもう良いから」

『はい...』

掘り返さないでくれと遠まわしに言っているのを知ってか知らずか、彼女は続けた

ナミ「ただ、いきなり告白されてびっくりしただけ」

『..まぁ、だろうな』

ナミ「それより前に"俺の女”って勝手に言ってたし..」

『...マジで勘弁して』

恥ずかしさの余り思わず両手で顔を覆う。黒歴史といっても過言ではない数時間前の俺に嫌悪していれば、不意に背中に温もりを感じた

『...ナミ?』

ナミ「だけどすごい嬉しかったの。Aがそう言ってくれて、嬉しかった...私もAが好きだから」

どうしたのかと名前を呼べば、予想していなかった返事が返ってくる。少し落ち着こうと深呼吸をするも、それ等は全て無意味だった。自分の鼓動がどんどんと早くなるのを感じながら懸命にナミの言葉に耳を傾ける

ナミ「..助けに来てくれてありがと。トラ男くんが人質に取られてるのに、私達の所に来てくれてありがとう」

『...あぁ』

ナミ「..A、お願いだから私より先に死なないでね」

背に身を預けるようにして寄りかかっているナミは俺の服を掴みそう言った。消え入りそうな、今にも泣き出しそうな声で

『...大丈夫、お前らを残して死なねぇよ』

冗談が嫌いな俺でも、流石に無理だとは言えなかった。俺の服を掴むナミの手が小さく震えていて、額を強く押し当てていたから。無理だなんて...言えなかった

救出3→←救出



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
293人がお気に入り
設定タグ:ワンピース , 男主 , ナミ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

風船ガム - マルさん» お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。ちょくちょくですが、更新再開します (2022年9月19日 0時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
マル - とても面白いのに更新されてないの寂しいです。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: 067a9e90af (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - アンケートご協力ありがとうございます!2が7票、1が一票、3が一票で......2にしたいと思います!!ご協力頂いた方々、ありがとうございました! (2017年10月30日 19時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
KoKoryu - 2で! (2017年10月23日 0時) (レス) id: 56ca561396 (このIDを非表示/違反報告)
☆★☆★☆ - アンケートの答えは2でよろしくお願いします。 (2017年10月7日 16時) (レス) id: 08f2b5cf74 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:風船ガム | 作成日時:2017年8月11日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。