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う、やっぱり怖い。
向けられる視線は好奇で痛くて、
オマケに先輩の名前まで出てきてザワザワ。
えー、そういう子だったの、とか
それを助けてくれたのは杏珠だった。
｢ねえ！A聞いてないよ？！｣
ズカズカ大きな声で教室に入ってきた杏珠はそのまま私の肩を両手で掴んで揺さぶってくる。
｢永瀬と仲直りしたの！？｣
その言葉で周りのみんながまたザワザワ
仲直りってどういうこと？とか固まってコソコソ喋ってるのが分かる
あーあ赤信号渡っちゃった。
｢あ、Aごめん！！私、大声で...｣
｢大丈夫、杏珠は悪くないよ、私からちゃんと言うから｣
そう杏珠を宥めて、席を立ってみんなに廉との関係を言おうとしたとき
｢Aちゃん！｣
とハスキーな声にみんなの目が向く。
私も追いかけるように見るとそこに居たのはやっぱり平野先輩で
久しぶりに見た先輩はどことなく痩せてる気がして、
いや、痩せたというより元気ない？
最近は先輩からのメールも何もかも避けて屋上にも行かなくなったせいか先輩に呼ばれると罪悪感がのしかかってくる。
...最近行けてなくてごめんなさい、
心の中でそう呟いて、教室のドアの方向へ向かって歩く。
｢どうしたんですか？教室に来るなんて珍しいというか......｣
天気予報では晴れって言ってたのにどんより広がった雲。
風が吹いてスカートと髪を揺らす。
移動してきたのはやっぱり屋上で。
私が話を切り出すまでお互い無言。
｢行ったら迷惑やった？｣
不安そうに眉を下げてそう聞いてくる先輩はいつもより弱々しい。
｢全然、初めてだったからびっくりして、｣
｢なあ、廉と仲直りしたん？｣
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作者名：麗夢 | 作成日時：2018年7月20日 14時
