�供�Veracious ページ27
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｢仲直りっていうか、なんなんでしょうね。｣
元々の原因は私が嫌がらせに耐えられなくて廉から離れてしまったからで
それなのに、元に戻るなんて選択、狡すぎやしないか
しかも、突き刺さる皆の視線に耐えられそうに無かった。
また裏切ってしまうかもしれない。
平野先輩に返す言葉を有耶無耶にしたまま頭の中を占めるのはそんなマイナスのことばかりだった。
そんな時、思い出したのはお祭りの時の会話。
───｢···なあ、A、俺ら昔から知り合いやったって言ったらどうする？｣
｢···あの、先輩、｣
｢ん〜？｣
｢お祭りの時の話なんですけど｣
そう話を切り出して先輩の方を見ると、苦笑いしてこちらを向く先輩がいた。
｢···あれは、ほんまやで。｣
｢でも、私、｣
｢Aが覚えてないのは当たり前。
...やって、俺の一方通行やもん。｣
───────
side of 廉
Aと打ち解けあえた日から少し経って、残暑も感じる始業式。
いつもよりちょっと早く起きて中学生の頃のようにAの家の前で待つ。
なんだかんだ言ってAの事ばかり気にしてる俺はAの大体の行動時間は把握済み。
そして、玄関のドアが開いてそのくりっと大きな瞳が俺を捕らえると驚いたAが出てきた。
俺のせいで、嫌がらせを受けたことも、俺から離れるという選択しか無かったことも全部全部分かった上での行動はAにとったら新たな苛めかもしれないが
俺はクサイ台詞とともにAに想いを告げることが出来た。
登校してからあんなことを言っておきながら少し後悔した。
こんなに目立つとも思ってなかったし、それに反応したAが俺を避けるように先に行ってしまったこと。
なにより悔しかった。
でも、遊んでた女の連絡先も全部消して1からやり直そうと決めた俺は改めてAの教室に向かって俺とAの関係を周りにも知らしめようと思ったのに、
Aの教室には既に先約が居たみたいで、
ザワついてる教室と中に手を振る先約。
そして、出てくるのは
A
.......チッ、また紫耀かよ
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作者名：麗夢 | 作成日時：2018年7月20日 14時
