一眠り目。 ページ1
「嫌だァ……もう嫌だ……」
「全部お前等の所為だ……『武装探偵社』が悪いンだ!」
「社長は何処だ 早く出せ!でないと__爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ!」
……怖い。
手に力が入ったせいで、丸めた紙がくしゃりと潰れた。
僕、なんでこんなことしてんだっけ?
ああ、そうそう……
僕は人虎になって……
孤児院を追い出され……
太宰さんに出会って仕事を斡旋してもらえることになって……
その途中、太宰さんたちの職場である『武装探偵社』に爆弾魔がひきこもったということを国木田さんに知らされ……
そして、只今……
「や やややややめなさーい!」
僕は何故か、その爆弾魔と相対している。
「な、何だアンタっ」
ひいい怖い!怖い!
まあそうなりますよね!
な、なんとか説得しないと……
あっちには、人質がいるんだ……。
ちらりと、セーラー服を着た女性を見やる。
頭で考えようとするが、こんがらがる。しかもそのまま、口から言葉が出てきた。
「ぼぼ 僕はさ騒ぎをき聞きつけた一般市民ですっ!いい生きてれば好いことあるよ!」
僕の勢い任せの説得を聞いた爆弾魔が、口を開いた、そのとき。
むくり。
「ン?……っっ!」
彼が後ろを振り向いて肩を揺らしたので、そちらを覗きこんでみると、
「え……」
彼の後ろで、1人の少女が眠たそうに目を擦っていた。
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まっちゃ - すごく面白いです!更新待っています (2021年8月17日 14時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
すい - はじめまして。つい、一気に読みきってしまいました。 素敵な作品をありがとうございます!! (2020年8月10日 20時) (レス) id: 00923fd203 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - キタさん» お気遣いの言葉、ありがとうございます。作者は受験生の身ということもあり、春までは超不定期更新が続くと思いますが、少しずつ更新して行きたいと思っております。コメントありがとうございました (2016年11月4日 4時) (レス) id: 5a4cb24d14 (このIDを非表示/違反報告)
キタ - 続き、待ってます!あ、でも無理はしないで頂きたいです……(汗 (2016年8月7日 17時) (レス) id: 8f0d08bbdf (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - キタさん» まじですか……光栄すぎて言葉出ねぇです……夢主ちゃんについても、これから明らかになっていく予定ですので、どうぞ生温かい目で見守りください。コメントありがとうございました (2016年7月11日 2時) (レス) id: 851c864111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水団子 | 作成日時:2016年5月15日 5時