検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:10,303 hit

PARALLEL4 ページ4

しまった、口に出てた
Aは底知れぬ恐怖と焦りで額に汗が滲む
ルルーシュに似た彼はスザクの手に握られている銃に手を乗せ、下げさせた
一安心したのも束の間、彼はまたAを睨みつけ、コツコツと近寄ってくる

「す、すすすいません!!でした!!」
「なぜ謝る。それよりもだ、貴様、なぜ私の兄の名前を知っている。枢木、こいつに見覚えは」
「存じ上げません」
「そうか、見るところによるとイレヴンか?イレヴン風情が何故この列車に?皇帝陛下御料車の列車だ。侵入も困難だろう。どうやって入った」

色々な事が起こりすぎて、脳内で戦争でも起きているのかというほどに混乱していた
質問にもまともに答えれるはずもなく、その場で黙り込んでいるAに痺れを切らした彼はスザクに「お前は席を外せ、外を見張っていろ。この身なりからして武器は持ってない。持っていたとしても撃てないヘタレだ」と言い、出ていかせた
一言多いんじゃないですかね??まぁ撃てないのはほんとだと思いますけどね!

「私はジュリアス・キングスレイ。今はこう名乗っておこうか…いや、もう知っているか?」

『今は』というのに少し引っかかったが、口にすることは出来なかった
ジュリアスは赤い長椅子に腰をかけると、長くスラリとした足を組む。ニヤリと妖艶に口元を上げるとソファの下にでも隠していたのか、拳銃を取り出し、またもや銃口を向けられた

「今から私が質問する事を全て嘘偽りなく答えろ
いいな?もし、黙りこけたまま、もしくは嘘偽りを言った場合には……わかるだろう?」

銃口からの赤い射線がAの額を照らす
本当に彼は撃つ。妖艶に笑みを浮かべる彼は
まるで、悪魔だ
Aは額から流れる汗を気に止める暇もなく、コクンと頷いた

「まず、どうやってここに入った?」
「…わか、らない。気づいたらそこのソファで寝ていて、」

カチャリ、と彼が持っている拳銃が小さく音を立てた
気づくと彼から笑みは消えていて残虐なほどの目に睨まれていた。ぞクリと背筋が凍る

「私は嘘偽りは話すなと言ったはずだ。言葉も通じないのか?もしくは聴覚になんらかの障害でも?」

なんだこいつめっちゃ上から目線だな!!
と声に出そうとした自分を必死に止めた
スザクはこんなのといるの!?よく耐えられるね!?

「いい顔だ」

彼はクツクツと喉を鳴らし、また悪魔の笑みを浮かべる。
こいつ、人をイラつかせるために…!

PARALLEL5→←PARALLEL3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まゆ - 面白かったです(≧∀≦)楽しくて、ずっと笑ってました(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月18日 0時) (レス) id: e4c62973b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬんもも(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!かなり気まぐれにやっていますので、暖かい目で見ていただければなと思います! (2017年10月26日 1時) (レス) id: 73c8b6138f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 面白いです!!更新お待ちしております!!!!!! (2017年10月19日 16時) (レス) id: a55015a6ed (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぬんもも | 作成日時:2017年8月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。