PARALLEL4 ページ4
しまった、口に出てた
Aは底知れぬ恐怖と焦りで額に汗が滲む
ルルーシュに似た彼はスザクの手に握られている銃に手を乗せ、下げさせた
一安心したのも束の間、彼はまたAを睨みつけ、コツコツと近寄ってくる
「す、すすすいません!!でした!!」
「なぜ謝る。それよりもだ、貴様、なぜ私の兄の名前を知っている。枢木、こいつに見覚えは」
「存じ上げません」
「そうか、見るところによるとイレヴンか?イレヴン風情が何故この列車に?皇帝陛下御料車の列車だ。侵入も困難だろう。どうやって入った」
色々な事が起こりすぎて、脳内で戦争でも起きているのかというほどに混乱していた
質問にもまともに答えれるはずもなく、その場で黙り込んでいるAに痺れを切らした彼はスザクに「お前は席を外せ、外を見張っていろ。この身なりからして武器は持ってない。持っていたとしても撃てないヘタレだ」と言い、出ていかせた
一言多いんじゃないですかね??まぁ撃てないのはほんとだと思いますけどね!
「私はジュリアス・キングスレイ。今はこう名乗っておこうか…いや、もう知っているか?」
『今は』というのに少し引っかかったが、口にすることは出来なかった
ジュリアスは赤い長椅子に腰をかけると、長くスラリとした足を組む。ニヤリと妖艶に口元を上げるとソファの下にでも隠していたのか、拳銃を取り出し、またもや銃口を向けられた
「今から私が質問する事を全て嘘偽りなく答えろ
いいな?もし、黙りこけたまま、もしくは嘘偽りを言った場合には……わかるだろう?」
銃口からの赤い射線がAの額を照らす
本当に彼は撃つ。妖艶に笑みを浮かべる彼は
まるで、悪魔だ
Aは額から流れる汗を気に止める暇もなく、コクンと頷いた
「まず、どうやってここに入った?」
「…わか、らない。気づいたらそこのソファで寝ていて、」
カチャリ、と彼が持っている拳銃が小さく音を立てた
気づくと彼から笑みは消えていて残虐なほどの目に睨まれていた。ぞクリと背筋が凍る
「私は嘘偽りは話すなと言ったはずだ。言葉も通じないのか?もしくは聴覚になんらかの障害でも?」
なんだこいつめっちゃ上から目線だな!!
と声に出そうとした自分を必死に止めた
スザクはこんなのといるの!?よく耐えられるね!?
「いい顔だ」
彼はクツクツと喉を鳴らし、また悪魔の笑みを浮かべる。
こいつ、人をイラつかせるために…!
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まゆ - 面白かったです(≧∀≦)楽しくて、ずっと笑ってました(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月18日 0時) (レス) id: e4c62973b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬんもも(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!かなり気まぐれにやっていますので、暖かい目で見ていただければなと思います! (2017年10月26日 1時) (レス) id: 73c8b6138f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 面白いです!!更新お待ちしております!!!!!! (2017年10月19日 16時) (レス) id: a55015a6ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬんもも | 作成日時:2017年8月23日 0時