PARALLEL２ ページ2
『クククッ、あぁ尚更気に入った。
そうだな、私は……いや、神とでも呼んでおけ』
｢……教えてくれないんだ？｣
『神とて名前を教えると霊力が強い人間には縛られてしまうものだ。
お前はそれほどの力はないが、気が向いたら教えてやろう』
神の顔は見えないが、笑っているのは確かだ
ほんとに、元々は魔神かなんかだったんじゃないかなとか思ったりした
『さて、本題に移ろう。コードギアスの世界に行くに当たって一つ注意点がある』
『１度入れば帰ることは出来ない片道切符、という事だ。
元の世界にいたお前は既に死んでいる
まぁ、そちらの世界で私に【帰りたい】と言えば変えればするがな
あの世に』
本当に、何故表情が見えないのに、神がニヤリと笑ったような気がする
つまりは【帰りたい】と言った瞬間、私は本当の意味で死ぬことになる…。
私はゴクリと唾を飲んだ
『そしてこれは私からのプレゼントだ』
相変わらず光り続けている天上に、突如としてあの文様が１度翼をはためかせ【緑色】に大きく光っている
その翼は驚く程に巨大だった
『＿＿これは知っての通りコードギアスの世界に存在する【ギアス】の文様。
お前にはこの力を授ける』
｢絶対遵守の力ってこと？｣
『それは行ってからのお楽しみだ。
だがこれにも注意点がある。
このギアスは目ではなく、臓器の心臓に直接つけさせてもらう。使いすぎるとギアスが身体全体に回り、害を及ぼすだろう。いいな？』
｢……つまり、リスクは背負ってもらうと｣
『タダで望みの世界に行かせるわけにはいかない。等価交換というやつだ
生命と世界のな』
緑色のギアスは小さくなりながら私へと近寄り、胸元当たりをすり抜けた
ドクンッと心臓が波打つ
これでギアスが心臓についたのだろう
『＿＿お前が行く世界は本編とは少し違う。どこかで分岐し平行線上にある世界。時の流れ、出来事はあまり変わっていない。全てを知っているお前は有利だろうな』
『行ってこい。私は見守っている』
天上の光が明るさを増し、私を包み込もうとした狭間
微かな神の声が一瞬だけ、誰かに似ていた気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ - 面白かったです(≧∀≦)楽しくて、ずっと笑ってました(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月18日 0時) (
レス) id: e4c62973b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬんもも(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！かなり気まぐれにやっていますので、暖かい目で見ていただければなと思います！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 73c8b6138f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 面白いです!!更新お待ちしております!!!!!! (2017年10月19日 16時) (レス) id: a55015a6ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬんもも | 作成日時：2017年8月23日 0時
