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☆44話 ページ45

雪村side

in保健室

雪村「...痛っ!!」

『あっ、ごめんなさい!!(汗(大丈夫!?ちょっと痛かったかしら?』

俺達はあの後、保健室に来た...のはいいがお約束の先生がいない
だからAに手当てして貰っているのだが...

雪村「あーっ...マジでいってー...」

俺はそう言いながら手当てをして貰っている
ったく...浪川も遠慮ってもんを知らねえ奴だな
全身に針が刺さってる様に痛い...

雪村「もう少し...優しくできないのかよ...」

『そんな事を言われてもねえ......これでも優しくしてる方よ?(笑(っと......これで終わりね』

俺は思わずAに文句を言うがAは笑いながら俺の手当てをしつつすぐに終えたみたいだ
これで優しくしてるのかよ...手加減無用って感じで痛いぜ...

雪村「...ありがとう」

俺はその時、何故かAにお礼を言っていた
たぶん無意識でそう言ったのかも知れない...
やっぱり俺...Aと出会ったおかげで変われたのかも知れないな

『クスッ)あら?雪村君、もしかして性格が変わったんじゃない?』

Aはクスッと笑う
笑う姿は相変わらず可愛いな.../////
俺より年上だと思えない...

雪村「はっ?」

『気づいてない?さっきより表情が柔らかくなってるわよ?私は女子なのに触っても大丈夫みたいね(微笑』

俺は思わず声を漏らしてしまったがAは優しい笑みを浮かべながらそう言ってくる
えっ?確かにそうだ...前までは震えが止まらなかったのに...

雪村「フッ)面白い人だな(ボソッ」

『......?雪村君、何か言った?』

どうやらAは俺の言った事が聞こえなかったみたいだ
まぁ、聞かれなかっただけマシだな...

雪村「何でもないさ...(クスッ」

『フッ)やっと笑ってくれたわね』

えっ?本当だ...気づかなかったな
笑ったのは何か久しぶりだ...
でも、これが本当の俺かも知れないな...

これが気づいた事の一つ
もう一つは...

スッ

その時、Aが何を思ったのか手を差し出す

雪村「何?」

『ちゃんとした自己紹介ができていなかったから改めて自己紹介をするわ。転校生のA・カルスよ!こう見えて私は元世宇子中サッカー部のキャプテンで【最強の戦女神】と言う異名を持ってるの。 ポジションはリベロだけど主にFWかMFをやっているわ。よろしくね、雪村君』

俺は訳が分からず不思議に思っているとAはちゃんとした自己紹介をしてくれた
...............ん?ちょっと待て、今さっき何か聞き覚えのある異名を言わなかったか?

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2017年4月15日 9時

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