☆32話 ページ33
御門side
『......何?』
Aは今まで見た事のない様な冷静な表情で俺の顔を見ていた
まさか...俺の言いたい事が分かるのか?
A...本当にすまない...
俺はお前を守ったんだろうか...それとも...
御門「...放課後、校舎の裏で待ってる」
壊したんだろうか...
俺はあいつ等に言われるがままにそう言った
すまない...南沢...A...
この時、俺の行動を南沢が怪訝そうに見ていた事に気づかなかった...
南沢「...あいつ...何か隠してないか」
御門side 終了
Aside
ようやくトイレから出た後は手を洗い、教室へ戻った私
何故か南沢君に「トイレから出るな」と言われ、しばらく待っていると出ていいと言われ、ようやく出られた←
さっきのは何だったのだろうか......?
南沢君は今まで見た事のない様な冷たい表情で向こうを見てたし、何かいたのかしら?
それより部活だ......どうしようかな?
と言ってもサッカー部に入る気満々だけどね!
マネージャーではなく選手としてね...
なんて考えていたら御門君が来た
御門君の表情がいつもと違ったので私は冷静な表情で御門君を見る
もしかしたら...南沢君が冷たい表情で向こうを見ていたのと関係あるのではと思ったからだ
『......何?』
御門「...あのさ、後で校舎裏に来てくれないか?話があるんだが...」
私は落ち着きながらも冷静な表情で御門君に声をかけると御門君は何と校舎裏で話があると言ってきた
校舎裏に?何かあるのかしら?
でも御門君の不自然な行動といい南沢君の冷たい表情といい何かありそうだわ...
ここは探ってみる価値がありそうね...
私は何かあると思い、一瞬だけためらいをしてしまったけど...みんなの為にまずは自分から行動を起こさなきゃ...!
『......分かった』
私は静かに頷きながら校舎裏に行く事に決めた
この時、私は御門君本人があんな事を言うはずがないと思っていた事に気づかなかった...
それと同時に御門君が私に向けて静かに謝罪していた事にも気づかなかった...
御門「すまない...A...」
in校舎裏
私は何かあると思って校舎裏へ来たのはいいけど肝心の御門君が一向に来ない...
全く...人を呼び出しておいて失礼ね
話があるとか言ってきたし...
何かあったのかしら...と考えていたら足音が聞こえた
もしかして...御門君かしら?
.........いや...足音は一つだけじゃない!二つも聞こえてくる!
......違う...御門君じゃないわ!
誰かが御門君を使って私を呼び出したのね!
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2017年4月15日 9時