【ωrωrd!】知り合いがヤンデレで攻略対象とかキツいわ

区切り目 ページ33

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「ちょっと休憩しない？」
「あと一人で半分やで」

そうは言っても、これ以上私がかわいそうな目に遭うのを見るのはしんどい。心の回復が必要なのだ。
そんなこんなで休憩タイムに入るが、当然ゲームが話題にあがる。

「十二人全員のエンディングをそれぞれ一つでも回収したらエンド確認ができるで」
「マジで？」
「エンディングの回収率とスチルが見れんねん」
「優秀」

これは普通に神仕様。例え顔馴染みでもスチルがあるならじっくり見たいよね。

「二人とも今のところ一番ヤバいと思うのって誰？」
「俺はエミさん」
「俺大先生」

上から私、ショッピ、チーノだ。
ちなみに私はひとらんだと思う。プレイヤーとしての視点が大いに入っているけど。

「次誰にするん」
「あー、誰が良いかな」
「俺は？」

意外にも名乗りをあげるショッピ。

「早く片付けておきたい」
「ああ……」

じゃあ次はショッピにしよう。……隣に本人がいながらプレイするの気まずいな。

「というか、なんでこのゲーム作ったの？」
「ヤンデレ好きなAのために作ったんやで」
「それ別に顔馴染みで作る必要なかったよね？」

ヤンデレゲームは嬉しいしクオリティは高いのだが、顔見知りなのが全てを打ち壊している。

「ショッピのためにロリ攻略のギャルゲー作ってやれよ」
「せやぞ」
「お前のストライクゾーンようわからんねん」

ショッピ、ロリに関しては結構厳しいもんな……。
談合もほどほどに、再開するかと椅子に座り直す。

「最短ルートで頼むわ」
「チーノのシナリオ次第かな……」

そういえば、気になっていることがあったんだ。

「一つだけチーノに確認したいんだけど」
「なーに？ ヒントほしいん？」

ヒントはほしい。でも今はそっちじゃない。

「このゲームってさ、ハッピーエンドないよね？」

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