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「私に希死念慮があるのを知られたら、死なないように更にガチガチになりそう。かといって外に出してなんて言って、堪忍袋の緒が切れても困る。難しいな……」
「どっちのルートも死ぬことはなさそうなんやけど、精神的な面を考えると分からへんわ」
そうなんだよね。死なないことが分かっているが故に、どちらを選べば良いのか決めかねているのだ。
悩んでいたってどうしようもない。ええい、ままよと下を選択する。
『もう殺して、ずっとここにいるくらいなら死んだ方がまし』
『なっ……なんてこと言うんや！』
シャオロンは精神の追い詰め方を間違えた。
やるなら生かさず殺さずではなく、どちらかに一転突破しなければ。ゾムが私を生かせようとして追い詰め、鬱が殺そうとして私を追い詰めたように。
シャオロンが解放するという行動に出ないのは分かりきっていても、中途半端な希望を持たせるような態度をとるからこんなことになるのだ。知らんけど。
実際にこんな状況にならないと分からないものだからね。模擬であろうと絶対経験したくないが。
『そんなこと言っちゃアカンやろ。死にたいなんて……』
『もうむり、疲れたの』
「私も同じ状況になったらあんな感じになるのかな……」
「試してみる？」
「絶対やだ」
私を必死に宥めるシャオロン。これでは私が報われない。
「いっそ楽にしてやれ……」
「死ぬけどええの？」
「あんな状態なら生きてる方がつらいでしょ……」
暴力はないようだし、きっと拘束以外は甘かったんだろうな。だからこそ嫌いになれないでいる感じ？ このストーリーの背景全てを知っているわけじゃないから確信はないけど。
『ごめんな、大丈夫だから。もう絶対死にたいなんて思わせへんから。外には出せへんけど、窓のある部屋に移動しよ』
死ねない絶望に、私は正気を失っている。
シャオロンが枷を外して歩かせようとするも、べしゃりと座り込む。歩けないのか、歩かないのか、判断はつかなかった。
「……バッドか」
「ほんまに飼い殺しやったな」
今まで心は折られかけたし、死にかけたルートはあったが、ここまで完膚なきまでに絶望に叩き落とされたのは初めてだ。
「これスチルルートもヤバそう」
「回収しよ」
予定調和のように会話を進めて、今度は出してほしいと懇願する。
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鹿野ユズナ(プロフ) - 逆に夢主ちゃんのヤンデレを攻略する主役も面白そうだな、と考えが溢れて止みません。もしやお花畑様天才ですか？夢主ちゃんや物語に詰め込まれた魅力がすごいです。続編移行お疲れ様です。これからも頑張ってください！ (2020年10月6日 0時) (
レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 鹿野ユズナさん» コメントありがとうございます！そこのところ、どうなるんでしょうね？怖がるのか冗談めかして流すのか、それともノリなのか本気なのかはさておいて一緒になってヤンデレになるのか……。私も知りたいです (2020年10月5日 20時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - これ、実際にゲームみたいなこと主役たちに言われた夢主ちゃんの反応も気になりますよね……悪ふざけなのかガチなのかは置いておいて（にっこり） (2020年10月5日 18時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！そろそろ続編へ移行するので、続編も読んでいただけると嬉しいです…！ (2020年10月3日 14時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - (*＾＾*)最高や.......(脳溶けた)スマホ没収されっとって見れへんかったけど、返してもらって見たら.......うん、最高や.......(＾p＾) (2020年10月3日 13時) (レス) id: 8d0048bdd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2020年9月14日 19時
