心的外傷は飯で直せ ページ19
彼女は日本出身のハンターらしい。
和で有名なあの国は1度行ってみたいと思っていた。
舞い散る桜と風流なお召し物。美味しい食事に礼儀正しい国民。
平和の国とはまさにあそこのことだろう。
「さっ、出来ましたで。食べまひょ」
食欲を湧き立てる和食が目の前に置かれる。
魚の炙り焼きと茶色のスープ？に白米。一緒に野菜のピクルスらしきものもついている。
「いただきます」
美智子さんが手を合わせて何かを発言する。
聞き覚えのない言葉だ。何かの呪文だろうか？
それとも食事前に言うお祈りに似たようなものなのだろうか。
「イタダキマス？」
俺も見様見真似でお祈りをする。
まずは魚に手をつける。身を崩すとほわりと蒸気が上がり、芳ばしい匂いが辺りに広がる。
溢れる汁にヨダレが出てしまう。
1口含むと素材の味をよく活かした旨みが口内に広がった。
なんて美味しいのだろうか……
[SAN値回復1d6→5]
[SAN値:−39→−34]
「美味しそうに食べはんな。作った身としても嬉しいわあ」
これが箸が止まらない状態か！
俺が作る炭料理とは大違いじゃないか！
[SAN値回復1d6→5]
[SAN値:−34→−29]
美智子さんの作ってくれる料理すごく美味しいな。
おかげでSAN値が回復していくのが分かる。
このピクルスも美味しいし白米も美味い。
日本の白米は何故こんなにも美味しいんだ？俺が国で食った米とはだいぶ違う
いや、タイ米も好きだけど日本の米の方が好き。
こう、フワッみたいな……わかるかな。
というかこのスープ美味し過ぎないか？これが噂のmiso supeなのか……
日本食万歳。
楽しすぎる食事が終わった後、美智子さんに入れてもらった日本の茶を飲みながら話をする。
「あっはっは！そうかそうか、全逃げされたんやな。あんさん強そうな特質持ってはりまんのにもったないなあ」
「本当に……これからどうやってゲームをやるか考えないといけなくなった。」
何より最後の最後で煽られたのが腹立つ。
次にあった時は絶対に捕まえるからな。
「一人一人、戦い方っていうのがあってな。あんまり他のハンターの戦い方は参考にならへんかもしらんけど、1度見てみてもええかもしれんで？」
確かに。それもありかもしれない。
だがこのゲームは観戦ができない。となると……
「ダブハンに出てみろってこと？」
「そういうこっちゃ。なんならうちが最初にやったるで」
うん。なかなかにいいかもしれない。
それまでに作戦を練っておこう。
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ゼロ(プロフ) - なんかクトゥルフ？とかわからないけど読んでみたら面白かったです！ (2020年6月21日 23時) (
レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
外国製烏(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！光栄です！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: 19489dbd8a (このIDを非表示/違反報告)
月 - 面白いですね！ (2019年5月31日 19時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：外国製烏 | 作成日時：2019年5月24日 18時
