跡部様はヲタク女子を落とすのに必死だそうです【跡部景吾】

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部活が終わり、Aは1人で校門に出ようとしていると跡部に声をかけられた



跡部「おい、帰るぞ」
貴方「一緒に帰るの？」
跡部「当たり前だ」




跡部はAの手を握った





貴方「え！？ちょっと！」
跡部「文句あんのか？アーン？」





Aは跡部に負け、何も言わず手を繋ぎ校門を出た
そして跡部は立ち止まり携帯を開く





跡部「お前ん家、こっからどれぐらいで着く」
貴方「歩きだと10分くらい」
跡部「なら歩いて帰るか」






携帯をしまう跡部




貴方(まさか車呼ぼうとしてたのかこの人)
貴方「大丈夫だから、1人で帰れるから」





Aがそう言って手を離すと跡部はAを見た






跡部「家どっちだ」
貴方「無視かい」






Aは正直に自分の家の方の道を指す





跡部「なら俺と一緒だな」
貴方「そんなに私と帰りたいの！？」





跡部「そうだ」





跡部「それに、俺様はこんな夜に女1人で帰らせるような男じゃねぇ、行くぞオタク女」
貴方「え？！」





Aは跡部の後ろに小走りでついて行った






貴方「とゆーかさ、今更だけどオタク女って呼ぶのやめてくれない？」






跡部「あ？ならなんて呼べばいんだよ」
貴方「オタク女以外なら何でも」




跡部は迷わずに答えた





跡部「ならAだな」
貴方「りょーかい」





帰り道、1件の小さな本屋の前を通る





貴方「待って跡部くん！あの漫画今限定でしおりがついてる！」
跡部「は？しおり？っておい、待て！」






本屋に向うAの後を跡部は追いかけた





貴方「あれだ！」





Aは目を輝かせて本を取る

跡部は滅多に来ない本屋を物珍しそうに見渡しながらAについて歩いていた





跡部「こんなんがいいのか？」
貴方「こんなんがいい！」




Aは本の裏を見て自分の好きなキャラのしおりを探す




貴方「い、いない...」
跡部「落ち込みすぎだろ」
貴方「うぅ...本屋巡りしようかな、でもここでないなら他のとこ行ってもないだろうし...」




真顔で何か考えるAに跡部は本を手に取った




跡部「どいつが欲しんだ？」
貴方「この子」




Aは本の表紙に写っているキャラを指さした





跡部「そうか、なら帰るぞ」
貴方「え」
跡部「ないもんはない、諦めも大事だろ」
貴方「うっ諦めは大事とか跡部くんに言われたくない」





Aはしょんぼりしながら跡部と本屋を出た

7→←5

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西 - この方角に福があるはずです

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