跡部様はヲタク女子を落とすのに必死だそうです【跡部景吾】

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跡部「何ぼーっと突っ立ってんだ」






Aはあまり来たことの無いテニスコートに緊張感を覚えながら辺りを見回す





周りには女子も多くいた




跡部「早く来い」
貴方「中に入れと？」
跡部「アーン？他にどこで見る気だったんだよ」




Aは女子の大群の方を指さした




跡部「ちげーよ」
貴方「え」



それからコートに入り、しばらくして部活が始まった。Aはコートにあるベンチに座っていた




「あー！暑い！」




Aのベンチの隣に1人のテニス部員が座った
その子はさっき忍足とペアでテニスをしていた子だった






貴方「お疲れ様、えっと...何くん？」
向日「あぁ、俺は向日岳人！」
貴方「向日くんね、りょーかい」







向日「にしても、ホントに顔はいいのにオタクって残念だよなー」
貴方「テニス部は皆どストレートなの？」
向日「悪い悪い」





向日はハハっと笑った






すると急にAの座っている場所が影になった



Aが顔を上げると不機嫌な顔をした跡部がいた





貴方「？お疲れ様」




Aはニコリと笑ってそう言った、向日は跡部を見ると少し顔を青くした





向日「げっ、跡部...じゃ宇佐美、俺行くわ！」
貴方「うん、頑張って！」





Aは向日に手を振る







跡部「なんのためにお前をここに連れてきたと思ってんだ？」
貴方「え？テニス部見学？」





跡部はAの座っているベンチの背もたれに手を置き中腰になるとAに顔を近づける





貴方(ち、近い！)
跡部「わざとか？お前」
貴方「な、何が...？」





Aはつい恥ずかしくなって、跡部の目から自分の目を下に逸らした






跡部「本物のバカなんだな」
貴方「はぁ？」






Aが逸らしていた視線を戻す




跡部「///ｯ」




ﾄﾞｷﾝｯ




思っていた以上に顔が近くAの綺麗な瞳が跡部の目を捉える、跡部の心臓は飛び跳ね、体の動きは一瞬止まる







貴方「あ、跡部くん..？」







その言葉にハッとした跡部はすぐに顔を離し、姿勢を戻すとくるりとAに背を向けた








跡部「…お前は俺だけ見てろ」







そう言って練習に戻って行った







貴方「すごい、今のシチュエーション乙ゲーにありそうだった」









Aは少し感心しながらコートに戻る跡部を目で追った

6→←4

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