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番外編 ルーチェの発作5 ページ50

しばらくして…

「…う…ライ、くん…?」

ルーチェは目を覚ました…
そして、意識がしっかりして来ると…
苦痛に歪んだ顔をした…

「ルーチェ…?」

「…ごめ…ん…なさっ…」

はらはらと 涙を流すルーチェ
ライはそっとルーチェの頭を撫でていた

「大丈夫、大丈夫だよ、ルーチェ…泣かないで」

「…っ、ライ…くん…、ルーチェ…嘘、ついちゃって
ごめ、んなさ…っ」

「怒ってないから大丈夫…大丈夫だよ」

ルーチェはライのぬくもりに
まるで雛のように 甘えるように
きゅ、と腕を回した

「…ライくん…ルーチェを…たす、けて
こわいの…こわいよ…っ、うっ…」

また、痛みが引き返したのか、苦しむルーチェ
ライはレイのしていた事を思い出しながら
ルーチェに手を伸ばした

「…ルーチェ… 」

「…こわい…っ、すて、られ、るのが…」

「!?」

コルトもその言葉には驚きを隠せなかった

「捨てられる」とは
どういう事だ…?

コルトもライも 疑いを 確信にするしかなかった

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作者名:なるちゃん | 作成日時:2016年9月28日 21時

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