第22話 ルーチェの心 ページ24
ルーチェ「…」
ギルバート「どうしたんだいルーチェ。
今日は元気ないじゃないか」
ルーチェ「…あ、ギル。
いえ、ルーチェは…だいじょうぶ」
ルーチェは アカデミーの事を振り返っていた。
コルトに言われた言葉。
「大丈夫だよ ルーチェちゃん。
友達は 痛みを分け合うんだ」
ルーチェには
まだ少し理解が足りていなかった
しかし
その言葉で多少は 心が軽くなったのは確か。
ルーチェは小さな声で
ギルバートに言った
ルーチェ「ねぇ、ギル」
ギルバート「…なんだい、ルーチェ」
ルーチェ「ともだち、というのは。
いたみをわけあう、もの?
ルーチェには、よくわからなかったんです
こころが、かるくなったのはたしかなんですが」
少し困ったように考えるルーチェ
ギルバートは、ふむ、と少し手を当てた
ギルバート「確かに友達というのはね
苦楽を共にするものだ。
だから、ルーチェの言っていることはね
正しいよ」
と、ルーチェにギルバートは微笑み返した
ルーチェは少しだけ表情が明るくなり
ルーチェ「くらく…
つまり、たのしいのと
つらいのを わけあう?」
ギルバート「ああ、そうだよルーチェ」
ルーチェ「…! ルーチェ、わかったきがします。
ありがとうギル…!」
ルーチェの心は、暖かいものに包まれていた
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作者名:なるちゃん | 作成日時:2016年9月28日 21時