プロシュート ページ9
「そ……その、上手く言えねえんだけどよぉ、なんて言うか、
理由はわかんねえけど、ドルチェがオレと一緒のベッドで寝るってのは凄く
「ああ? 男同士でなに言ってやがるテメー」
要領を得ない言い分にプロシュートは片眉をひそめながら、ふと思い至って、ドルチェの襟元から胸元にかけてきっちりと詰められたボタンを外していった。
このままじゃあ首が窮屈だろ──そう思った、それだけのことだ。
しかしこれにペッシは過剰なほど慌てふためく。
「あ、あ兄貴ィ! 一体なにをしてるんで?!」
「いちいちうっせーぞ! 見りゃあわかるだろ」
「いや、ちょっと待ってくれよ。ダメだ兄貴、それは
「あのなあ、ペッシよォ〜〜〜。マズイだとかマズくないだとか、そんなことは食った飯が腐ってた時だけにしておけ」
要するに『静かにしていろ』という意味を込めてペッシをひと睨みする。それで大概は、うっ、と怯んだ声をあげて大人しくなるもんだ。
実際ペッシは、マズイ、マズイ、と繰り返すばかりの口を閉ざした。
もっとも一番の理由はボタンを外す手を止めたからだろうが。
ドルチェの服の襟元に指をかけて左右に開く。
ん? と違和感を覚えた。
随分と細ぇ首だな。それにこの感じ……。
首筋から、僅かに覗く胸元までの肌に、誘われるように手をすべらせる。
白すぎる肌が酒気を帯びてほのかに赤く色づくさまと、脈打つ肉の柔らかさを確かめるため指先を遊ばせる。
いつまでも触れていたくなるような心地の良さに、プロシュートは微かに目を細めた。
◆
「ん……」
瞼が重い……。
熱でもあるの? 頰が熱い……。
身体に力が入らない……。
Aが目覚めたのは空が白み、夜から朝へと移ろうとするころだった。
あれからどうなったのかしら。
ソルベとジェラートは──?
脳裏に二人の顔が浮かんで、はっとして起き上がる。
襲ったのは頭を打ちつけるような鈍い痛み。
たまらず小さく唸り、そろそろと身を起こした。
547人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジョジョの奇妙な冒険」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニムエ(プロフ) - 一番初めから一気読みさせていただきましたぁ!主人公メチャクチャ応援したくなります!ソルジェラもかっこよくて最高でした! (2021年5月5日 20時) (レス) id: 5b9077ec1a (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - アホ毛50%さん» わっわっわっ!!! わーvV そんな風に言っていただけて発狂モノで喜んでます(やったー!) ありがとうございます。お互いジョジョライフを是非ぜひ楽しみましょう♪(手をぐりぐり引っ張りたい*笑) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 48147682c8 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50%(プロフ) - ジョジョハマりたてで二次創作躊躇してたんですが気が狂うほど面白くて喜んで手を出そうと思います!ありがとうございます! (2019年2月2日 18時) (レス) id: 6206c06dc9 (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - 詩音さん» 兄貴っっ素敵ですよね! それぞれに推しなソルジェラ像があるかと思いますので気に入っていただけるかドキドキですが……これからもどうか読んでやってください** (2019年1月18日 20時) (レス) id: d514848c03 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - んん…兄貴かっこええ…ソルジェラがいっぱい出てくるのめっちゃ嬉しいです!応援してます! (2019年1月17日 23時) (レス) id: 4d48f161fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:53 | 作成日時:2019年1月4日 16時