ジェラート邸、裏庭にて�� ページ24
◆
「ひぃッ！ オ、オレの手が！ 手がペラペラにい──っ？？！」
「
プロシュートは小さく舌打ちした。
片手がペシャンコになったくらい、なんだっていうんだ。
指がブッ飛ぶなんざ
ペッシ……スタンドの才能は暗殺者として申し分ない。
だのにとっさの危機に取り乱しやすい。
鍛えるべきは精神！
心の奥にあるビビリを克服するには、こいつに『自分の能力なら必ず成し遂げられる』という自信を持たせることだ。
「『成長しろ』ペッシ」
「兄貴ィ……だ、だけどオレどうすれば……」
「見たところ敵の能力はまだ
オメーの〈ビーチ・ボーイ〉はその気になりゃあ何者にも負けねー能力だ」
──自信をつけるには成功経験を積み重ねるしかない。経験に裏打ちされた自信ってやつは、揺るがない。
オレが出ればすぐにケリがつく、が、ここはペッシに任せてみるか……。
◆
返事の通り、ドルチェは十分にメローネのスピードについてきた。
裏庭に出たメローネは素早く呼吸を整え、戦場と化したジェラート邸を見やる。中ではギアッチョが二人組と交戦中だ。
「意外だったな」
「何がですか？」
「君は……オレが退けと言っても、てっきりゴネると思った。ギアッチョ相手に食ってかかるのを見るに、案外 気が強いようだから」
指摘されたドルチェは気恥ずかしそうに「生意気を言いました」と頭をさげたうえで、
──でも間違っていたとは思いません。
と頷いた。
「ただ、ギアッチョの言い分も分かるんです。ギアッチョは暗殺チームのことが……皆さんのことが大切なんですね」
「君……」
メローネの目が小さく見開く。
暗殺チームはパッショーネの中でも他のチームとは毛色が違う。繋がりや管轄を持たない独立部隊──孤立したチームだ。
要人、敵、組織の裏切り者を始末する汚れ役。
都合のいい時に利用され、そのくせ信頼はされず組織からは同胞殺しと忌み嫌われる。
だからこそ、同じ痛みを背負うチームメンバー同士の絆は深い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 547人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョジョの奇妙な冒険」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニムエ(プロフ) - 一番初めから一気読みさせていただきましたぁ!主人公メチャクチャ応援したくなります!ソルジェラもかっこよくて最高でした! (2021年5月5日 20時) (
レス) id: 5b9077ec1a (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - アホ毛50%さん» わっわっわっ！！！ わーvV そんな風に言っていただけて発狂モノで喜んでます(やったー！) ありがとうございます。お互いジョジョライフを是非ぜひ楽しみましょう♪(手をぐりぐり引っ張りたい*笑) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 48147682c8 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50%(プロフ) - ジョジョハマりたてで二次創作躊躇してたんですが気が狂うほど面白くて喜んで手を出そうと思います！ありがとうございます！ (2019年2月2日 18時) (レス) id: 6206c06dc9 (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - 詩音さん» 兄貴っっ素敵ですよね！ それぞれに推しなソルジェラ像があるかと思いますので気に入っていただけるかドキドキですが……これからもどうか読んでやってください*＊ (2019年1月18日 20時) (レス) id: d514848c03 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - んん…兄貴かっこええ…ソルジェラがいっぱい出てくるのめっちゃ嬉しいです！応援してます！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: 4d48f161fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：53 | 作成日時：2019年1月4日 16時
