チェルト！ (もちろん！) ページ23
「セッコ……」
地獄の底から這いあがってきたかの声。
「……わたしへの不遜は……許そう。そんなことは互いにわかりきっている……
チョコラータ！ そんなっ、どうして？！
姿は……見えなかった。
身長大の血溜まりが確かにそこに倒れていたことを示している。
しかし、今、チョコラータの姿はどこにもない。
足元がズンと揺れて床が沈む。
怪奇なカビが再びメローネを襲う。
「何なんだこいつは！」
気泡のような皮膚の膨らみが、まるで意思を持つ生物のように、手首から腕へと這い上がっていく。
振り払ってどうこう出来る代物じゃない。
『……気をつけろ……低い位置がマズイ……！』
メローネの持つ携帯電話機から警告の声。
(ソルベ！)
息苦しそうな声。
メローネは『ソルベは取り戻した』と言っていた。
どこか安全な場所へ移してくれているなら、その点は安心できる……。
(『低い位置がマズイ』……そういえば、さっきもメローネが立ち上がると途端に消えていたわ。
“位置が低くなる” ことがトリガー……！)
「上へ！ メローネ、ギアッチョ！ 上へ登ると解除されるのかもしれません！」
三人は手近な椅子やソファに移動した。
怪奇なカビはぴたりと無くなる。
「……厄介ですね。あの男、セッコの『沈下させる能力』と『下がると発動するカビ』──この二人組、恐ろしく相性が良い」
こんな敵を相手にどう戦えば──。
「カビっつったな…〜〜〜！ だったらよォ〜〜敵のスタンドは生物的なエネルギーってワケだよなあ」
常に苛立ちを纏っている印象のギアッチョが、一瞬、ほくそ笑んだ気配がした。
ギアッチョが何をする気なのか、メローネは察したらしい。
「ドルチェ、すぐに退いた方がいい。足に自信はあるかい？」
つまりは、カビに蝕まれる前に高い場所──坂の上方にあたる裏口まで走り抜けられるか？
メローネたちは〈スタンド〉を伴う戦闘に慣れている。ギアッチョとの約束の事もあるけれど……今は素直に従うほうがいい。
あくまでもソルベとジェラートを無事救出できる可能性を最優先すべきだ。
「チェルト！ (もちろん！)」
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ニムエ(プロフ) - 一番初めから一気読みさせていただきましたぁ!主人公メチャクチャ応援したくなります!ソルジェラもかっこよくて最高でした! (2021年5月5日 20時) (
レス) id: 5b9077ec1a (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - アホ毛50%さん» わっわっわっ！！！ わーvV そんな風に言っていただけて発狂モノで喜んでます(やったー！) ありがとうございます。お互いジョジョライフを是非ぜひ楽しみましょう♪(手をぐりぐり引っ張りたい*笑) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 48147682c8 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50%(プロフ) - ジョジョハマりたてで二次創作躊躇してたんですが気が狂うほど面白くて喜んで手を出そうと思います！ありがとうございます！ (2019年2月2日 18時) (レス) id: 6206c06dc9 (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - 詩音さん» 兄貴っっ素敵ですよね！ それぞれに推しなソルジェラ像があるかと思いますので気に入っていただけるかドキドキですが……これからもどうか読んでやってください*＊ (2019年1月18日 20時) (レス) id: d514848c03 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - んん…兄貴かっこええ…ソルジェラがいっぱい出てくるのめっちゃ嬉しいです！応援してます！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: 4d48f161fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：53 | 作成日時：2019年1月4日 16時
